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内容説明
デビュー以来30年、一貫してお侍さん達の、生活、精神、実態をギャグとして描き続けてきた作者。その果てにたどりついた「ほりのぶゆき史観」を前面に押し出した「まんがでよくわかるお侍の歴史」が本書「武士の歴史 お侍の隆盛と衰退」である。21世紀になっても我々の心の奥に「侍JAPAN」とか「サムライブルー」とか、の形で根を張る「お侍」。その存在はいかに作られかつ廃れたかを史実を元に楽しく理解出来る本書は、日本人必読の書と言えよう。しかもオールカラー!作者自らによる巻頭言、解説と共に、この作品に傾けられた情熱の量が分かろうという物だ。全読者が読後、内なる「お侍」に目覚める事、請け合いの本書。7月発売予定の続刊「武士の歴史 お侍の誕生と現在」も併せて購読することを強くお勧めする次第であります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜勤3日目の寺
56
この本、『江戸むらさき特急』でお馴染みのほりのぶゆきの時代劇ギャグ漫画なのだが、装丁をパロディで学習漫画風にしている為、私が行ったTSUTAYAでは歴史本のコーナーに置かれていた。普通の歴史本ならば「お侍の隆盛と衰退」なんてサブタイトルは付いていないだろうに。しかしそのお陰でこの本を見付けられた。ほりのぶゆき、漫画家生活30年を迎えたそうだ。いつまで経っても絵が上手くならない人である。全ページカラーだが、彩色も汚い(笑)。内容は江戸時代のパロディ漫画。後半の新撰組の章以外は余り面白くないが、圧巻である。 2017/05/21
やんも
9
お侍は物騒で、滑稽で、哀しい存在であることを教えてくれる1冊。『江戸むらさき特急』を読んだ衝撃も忘れられないが、本書で受けた衝撃も然り。メンツと上意の板挟みの中で、もがけばもがくほど周囲に誤解され、理解されない哀しみを胸に抱いて消えてゆくお侍たち。その姿を本書ではグロテスクにすら見えるギャグで洒落のめしゆく。馬鹿馬鹿しいと笑いながら、心の奥底でお侍の悲哀を感じて、思わず目が潤んでしまったのは自分だけだろうか。ちなみに著者漫画家人生30周年記念とのことで、珍しく著者のまえがきとインタビューも収録している。2017/05/13
トメ
0
これを読んで日本史に強くなることだけはないです。あと、基本的に元ネタがわからないと笑えないので、一応史実をなぞっておいた方がいいかもしれません。なのでその時に勉強になるのではないかと。 個人的にまともな新選組の本をまだ読んだことがないので、またしても曲がった新選組が私の脳に擦りこまれました。2021/10/29
モルモル
0
うっかりの話に感動しました…! こういう若者がこんな感じのおっさんになるという、キャラクターの描き方もすごいなあと… あと新撰組の話は謎の説得力がある。2018/04/01