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内容説明
基本はオマケ,だが,人はしばしばオマケのためにモノを買う.マルクス,漱石,松本清張.『武士道』『なんクリ』『永遠の0』──古典名作にベストセラーがずらりと揃う文庫本,その巻末の「解説」は,読み出すとどうにも止められないワンダーランドだった! 痛快きわまりない「解説の解説」が,幾多の文庫に新たな命を吹き込む.
目次
目 次
序にかえて──本文よりエキサイティングな解説があってもいいじゃない
Ⅰ あの名作に、この解説
1 夏目漱石『坊っちゃん』四国の外で勃発していた解説の攻防戦
2 川端康成『伊豆の踊子』『雪国』伊豆で迷って、雪国で遭難しそう
3 太宰治『走れメロス』走るメロスと、メロスを見ない解説陣
4 林芙美子『放浪記』放浪するテキスト、追跡する解説
5 高村光太郎『智恵子抄』愛の詩集の陰に編者の思惑あり
Ⅱ 異文化よ、こんにちは
6 サガン『悲しみよ こんにちは』/カポーティ『ティファニーで朝食を』翻訳者、パリとニューヨークに旅行中
7 チャンドラー『ロング・グッドバイ』/フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』ゲイテイストをめぐる解説の冒険
8 シェイクスピア『ハムレット』英文学か演劇か、それが問題だ
9 バーネット『小公女』少女小説(の解説)を舐めないで
10 伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』『女たちよ!』おしゃれ系舶来文化の正しいプレゼンター
11 新渡戸稲造『武士道』/山本常朝『葉隠』憂国の士が憧れるサムライの心得
Ⅲ なんとなく、知識人
12 庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』/田中康夫『なんとなく、クリスタル』ン十年後の逆転劇に気をつけて
13 吉野源三郎『君たちはどう生きるか』/マルクス『資本論』レジェンドが鎧を脱ぎ捨てたら
14 柴田翔『されど われらが日々──』/島田雅彦『優しいサヨクのための嬉遊曲』サヨクが散って、日が暮れて
15 小林秀雄『モオツァルト・無常という事』試験に出るアンタッチャブルな評論家
16 小林秀雄『xへの手紙』/吉本隆明『共同幻想論』空からコバヒデが降ってくる
17 夏目漱石『三四郎』/武者小路実篤『友情』悩める青年の源流を訪ねて
Ⅳ 教えて、現代文学
18 村上龍『限りなく透明に近いブルー』『半島を出よ』限りなくファウルに近いレビュー
19 松本清張『点と線』『ゼロの焦点』トリックの破綻を解説刑事が見破った
20 赤川次郎「三毛猫ホームズ」シリーズ私をミステリーの世界に連れてって
21 渡辺淳一『ひとひらの雪』解説という名の「もてなし」術
22 竹山道雄『ビルマの竪琴』/壺井栄『二十四の瞳』/原民喜『夏の花』彼と彼女と「私」の戦争
23 野坂昭如『火垂るの墓』/妹尾河童『少年h』/百田尚樹『永遠の0』軍国少年と零戦が復活する日
あとがき
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