内容説明
掛紙とは、駅弁の蓋の上にのって紐で縛られているただの紙のこと。多くの人は、食べ終わった弁当殻と一緒に捨ててしまう紙だ。しかし、現代のように通信や情報網が発達していなかった時代には、掛紙が広告媒体や名所案内となっており、また、ご意見を伺う通信票の役割も担っていた。そんな時代の掛紙を紐解けば、当時の鉄道事情や世相、観光地や町の様子などが見えてくる。本書は、「交通新聞」で好評連載中の『掛紙停車』に、加筆・修正を加えた一冊。明治~昭和期の掛紙を多数、収録。巻末には列車が描かれた掛紙集も特別掲載。
泉 和夫(いずみ かずお)
昭和31年東京生まれ。昭和50年国鉄入社後、広報関係の業務に携わり、平成28年1月JR東日本を定年退職。現在は(株)日本レストランエンタプライズで広報を担当。中学時代から駅弁掛紙の収集を始め、明治時代以降、戦時中の樺太や満州、台湾のものを含め所蔵総数は1万枚を超える。
目次
■本書の収録内容
第1章 東海道・山陽・山陰線
第2章 房総・中央・信越線
第3章 北陸・高山・紀勢線
第4章 予讃・土讃線
第5章 鹿児島・長崎・日豊線
第6章 東北・奥羽線
第7章 函館・室蘭・釧網・宗谷線
駅弁掛紙コレクション 掛紙に描かれた列車たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ドナルド@灯れ松明の火
11
明治時代からの駅弁の掛け紙を地方単位で掲載し、説明がされている。昔の掛け紙デザインや販売価格がわかり興味深い。 お薦め2018/12/28
つちっち
6
宮部みゆきさんの書評で興味を引かれ手にしました。元・国鉄JR職員でコレクターによる、戦前までの駅弁掛紙図鑑です。いろんなの集める人いるんだなぁ。見てるだけで旅情が湧いてきますね。2024/04/18
hitotak
4
明治期~戦前を中心にした駅弁掛紙の数々。現在の駅弁に比べるとかなりシンプルで素朴な感じですが、却って旅情が誘われるように感じます。駅弁の販売元の成り立ちや歴史などが詳しく書かれています。現在の駅弁メーカーの社名に、「弁当部」や「待合所」等と入っているところがいくつもあるのは何故だろう、という長年の疑問が解けてスッキリしました。2017/08/13
球
1
本来ならすぐ捨てられてしまうようなものだからこそ当時の大衆文化が垣間見えて面白い。今はない路線や寂れた駅にも人があふれていた時代があったのだろうな。2019/01/09
めとろ
0
かつては普通に捨てられていたものから歴史を垣間見る。いま私たちが捨てているものも、何十年か後には資料になっているのかもしれない。2020/11/17




