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内容説明
イモムシ、毒花、キノコ、ウミウシ……そしてセーラー服の美少女。虫愛ずるアングラ系水彩画家が人間と植生物との共生・寄生をテーマに描く美しい図鑑のようなコミック&イラスト集、オールカラー!「ようこそ、生物研究園(アンダーランド)へ」ある日の学校の帰り道、セーラー服の女子高生・るりちゃんが迷い込んでしまったのは、ペストマスクをつけた謎の男・ヤマイダが管理する生物研究園。いろいろな植生物を使った“共生治療法”をしているという……。「でも、ここの生き物…少し大きすぎませんか!?」美しい標本のようなものが並ぶ施設内をヤマイダに案内されたるりちゃんは、次第にその秘密に気づきはじめるが……!? 描き下ろしカラー漫画38ページと、幻想的で憂いを帯びた美しいイラストの数々で構成した、西塚emの商業初単行本!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花と雨
25
いもむしと、うみうしと、きのこたちと。これらを愛でるお気持ちのない方はどうぞお戻りを。あのふんわりとした無機質感の有機物たちがお好きなら、ぜひこの生物研究園へ。戻ってきたい方は深入りしないこと、共生治療法に興味があるなんて口が裂けても言ってはいけない…。かくいう私も、いくら好きでも共生したいとまでは思いませんもの…。可愛らしい少女たちと生物たちのまるで画集を見ているような(コミックとイラスト集+図鑑のような形式)本だった。毒のある植物はどうしてこうも美しいのか。2020/06/16
りりす
19
極小の棘が密集する花のベッドの上、目に痛い色のキノコに寄り掛かる虚ろな目をした少女の標本。見ただけで柔らかなことが分かる白い腕に、脚に、毒々しい芋虫が纏りつく。ぺったりぺったりと這い回る、芋虫の脚の湿り気。不穏を感じてしっとりと汗ばんだ首筋、張り付いた黒髪。生々しい湿度とエタノール、天花粉の馨りを感じるイラスト&コミック。ナイトメアのような共生療法、皆様なにと共生したいでしょう。2018/08/14
しましまこ
15
表紙のペスト妖精に一目惚れ。少女とお花、イモムシ、キノコにウミウシ...グロくて可愛くてキレイ。2017/05/21
夕顔
10
芋虫、寄生、ホラー、それらが苦手な方はご遠慮ください。でも大丈夫な人にとってはとても幻想的な世界でまるで大切な箱庭のように素敵な本です。漫画でもあり、図鑑でもあり、画集でもあり。作者が大好きな方は購入するべきです。このような本を待ち望んでいた。お値段以上、とても満足です。「理想の箱庭」とあとがきで書かれていましたがそれがよく分かります。こんな本がもっと増えるといいな。2017/05/22
さみだれ
2
書店で表紙を一目見て、即購入。漫画パートとイラストパートに分かれて進んでいく幻想的でどこかほの暗さを感じる物語に早くも虜になりました。イラストはどれも見応えがあり、生物の美しさや儚さが伝わってきました。この内容ならばA4判でもよかったかな~という印象です。前情報などはなく買いましたが、こういう詩的で幻想的な世界観がとても好きなので大満足でした。2017/06/04