内容説明
幸せのありかを求めて遠くまで探しに行き、見出せなかった人々の話は、古くから語り継がれています。それほどに、私たち一人ひとりが求めているのは“幸せ”という言葉が表す満ち足りた心、心の平安、不安のない平穏な生活なのでしょう。幸せは、「良いものに取り囲まれた状態」だと、私は思っています。すべてに感謝する心、苦しいこと、不幸としか思えないものにも、意味を見出し、次へのステップにつなげてゆく時、“おかげさまで”と言える自分に変わってゆき、幸せな自分になってゆきます。(本書「はじめに」より) ミリオンセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者が、身近な体験をまじえて綴った珠玉のメッセージ集。思い通りにいかない人生を笑顔でよりよく生きるための秘訣とは? 人間の尊さ、愛の本質、祈ること、自由の意味、謙虚さ、美しいもの、勇気、孤独の意味、働く喜び、優しさと強さ……大切なことに気づかせてくれる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
89
渡辺和子シスターの一言一言が心に染み渡ります。優しい言葉で深いことを語り、無意味に思えることこそ幸せなのだと気付かせてくれました。生きることそのものが賜物であるのですから、日々感謝を持って過ごせば幸せは自然と目の前にあるということなのですね。不幸なんて実はないのかもしれないと思わずにはいられません。引用されている詩や祈りも美しかったです。2017/11/30
モリー
77
物欲も愛欲も捨てなければ手に入らない自由なんてほしくない。私は不自由のままでいい。あるページを読み、私はそう感じました。そして、しばらく読み進めるられずにいました。シスターのような方にしか得られない自由を人に勧めないでほしいとすら思いました。しかし、E・V・フランクルが『死と愛』という著作で述べたという言葉を紹介された頁まで辿り着いたとき、最後まで読んでみようと決めました。フランクルの言葉を紹介します。「人間の自由とは、諸条件からの自由ではなく、それら諸条件に対して、自分のあり方を決める自由である」2022/04/10
shincha
41
『置かれた場所で咲きなさい』を読んで、渡辺和子シスターの本を集めた。心に響く言葉の数々。人間の本質的な弱さを認め、だから、心を磨くために弱い本質に抗いなさい。と言っている。還暦を過ぎてもまだまだ未熟な小生は、シスターの言葉を常に思い出しながら生きていくしかない。弱さを認め、やりたくない事から手をつけ、やってはいけない事を遠ざけ、日々、楽しくおおらかに生きていこう。2023/10/11
かおりんご
27
エッセイ。今までの本の美味しいところをまとめた感じ。以前読んだことがあったとしても、またいろいろと考えさせられたので、これはこれでよかったかも?シスター渡辺の本をすべて読む時間がない方におすすめ。2018/06/10
団塊シニア
21
自分に絶望することは誰にでもあること、そんな見たくない自分を見つめることはたやすいことではない、それでも前向きに生きていく、それが最も難しい尊い勇気であるというメッセージは私たちが日常忘れていることを思い起こさせてくれる素敵な言葉である。2018/04/15
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