内容説明
映画監督にとって、勝利条件とは何なのか? またそのための戦略とは。鬼才・押井守が映画、アニメ界の名匠&巨匠の勝敗論を一気に読み解く! ヒットメイカー・宮崎駿監督は、はたして幸せなのか。『アバター』のJ・キャメロン監督が目指したものは? 毒舌交じりに綴られる映画論&人物論は、痛快無比! 映画、アニメ論にとどまらない、人生の勝敗論がここにある!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
21
押井守監督による「勝利のための監督論」。同監督の作品は個人的に「パトレイバー2」以降(特に実写作品)は苦手意識が強いが、作品を作り続けるためにどうしたらよいかという視点は興味深い。「宮崎駿監督はビジネスと名誉の両方を手に入れたが、不幸になった」との指摘には、なるほど。実相寺昭雄監督への評は、頷くばかり。2024/08/28
ぐうぐう
18
まったくもって、身も蓋もないコメントの数々。しかし、身も蓋もないとは、つまるところ、それが真実を突いているからに他ならない。押井守の映画監督としての強みは、アニメと実写、その両ジャンルを越境しているからこその強みだ。アニメの長所を知っていることで実写の弱点を暴き、実写の利点を理解しているからこそアニメの弱みを指摘できる。事実、宮崎駿に始まり、キャメロンや三池崇史、果てはゴダールに至るまで、押井の批評は、アニメも実写も、邦画も洋画も、ハリウッドもヨーロッパも、映画という視点で平等にぶった斬る。(つづく)2015/04/27
緋莢
14
宮崎駿、三池崇史、樋口真嗣からジェームズ・キャメロン、アンドレイ・タルコフスキー、ジャン=リュック・ゴダールまで、内外の様々な監督について語った本。この本は元本が2010年、文庫が2015年刊行なので、庵野秀明について<「やっぱり『エヴァ』じゃなければ売れない?」っていうイメージを自分で決定づけちゃった>と語っていますが、2016年の『シン・ゴジラ』のヒットで、そのイメージを覆したよな~と。『シン・ウルトラマン』も決まりましたし。 まあ、この本が出た後の出来事で語るのは反則でしょうが。 (続く2019/12/04
ぺぱごじら
11
映画監督の人生に『勝敗ライン』を設けて、ワールドワイドに論評(放言?)する楽しい映画論。自分なりにこの方が『何故監督として評価が高いのか』『何故作った作品はいまいち世間の評価を得られないのか』が理解出来た一冊。前者は常に新しい撮影技術を発明してそれを秘匿することなく共有できるほどの『視点の高さ』があること、後者は題材を『自分の価値観』のみで料理してしまうため、万人受けしないこと(合わないと徹底してつまらなくなる)。不特定他者に対する『諦め』が強くありそう。2019-82019/02/10
ヒデキ
8
名匠、巨匠をぶった切る押井節満載の一冊です。プロの方の視点って面白いですね。一番の勝ち組は仕事のオファーが続く人ってのが意外でもあり、当然だよなと思えることです。2019/07/19
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