内容説明
古典の名著を現代語訳し、ハウツー本では解けない課題を自ら解く力を身につける「コンテンポラリー・クラシックス」シリーズの1冊。
日本人の精神性を「武士道」をもとに問い直した新渡戸稲造の名著をわかりやすい現代語訳にして用語解説を加えました。
現代を生きる我々に求められる必須の価値観「インテグリティ(誠実、高潔、真摯)」にも通じる精神思想を読み解き、その知識と智慧を自身の拠り所として活かしていただきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
回天アセロラ
8
他者が見ているから、他者に言われたからではなく、常に己に恥じないようにあること。他者に左右されず、他者に影響されず、だからといって、他者を侵害せず、他者を排除せず、他者を認め、尊重する。常に確固たるアイデンティティーを保ち、高潔な価値観と基準、そして、行動規範を内に持つ。誇り高き武士道のぶれない生きざま。私たちが希求し続けなければならないもの。2020/02/29
yuukihideyasu
4
義、勇、仁、礼、誠、智、忠、名誉 ・・・武士道を通してまなぶべきことはなんだろう? 名誉 Integrity (高潔、誠実、清廉、真摯)ブレない心、考え方で日頃の行い、他者に寛容でありたいものですね。 2019/05/21
S
1
非常に読みやすい「武士道」 各章ごとにある編者からの問いも良い。 武士道の美学 真の勇気とは平静 第12章の切腹および仇討ちは、兄弟の切腹エプソードが非常に興味深かった。 あくまで個人的見解だが、西洋の女性と結婚する日本人男性は相当な魅力がある人物だと思う。ましてやグローバルコミュニケーションが今ほど盛んでなかった当時はなおさらだ。 2020/11/04
しびぞう
0
武家の出でありながらどうしてこういう本を書こうと思ったのか。それは、新渡戸稲造が南部藩の出であることに関連しているのであろうか。2017/07/27
ふみや
0
前回読んだ本よりも読みやすかった。 注釈がページの余白に書かれており、翻訳自体も易しく感じた。 最後に筆者の考察があるが、重要な論点を抜き出し 現代風に解釈するのに役立った。 2020/10/03