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内容説明
道ばたのタンポポ、公園のテントウムシやセミ、雑木林のドングリ、庭や家の中に出没する虫たちや、スーパーの野菜。自然は遠くまで行かずとも、すぐそばにある。そして、そんな近所の自然を少しでも観察してみれば、すぐに世界は発見に満ちたものに変わってしまう! 長年自然の中を歩き、観察を楽しみ、教えてきた著者が、自然観察に必要な視点や魅力を丁寧に解説。精細なスケッチも満載です。さあ、この一冊を持って、街へ、林へ、飛び出そう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
41
2017年刊。身近な場所でも道具がなくても自然観察はできる。何となく「当たり前」と思っていた事が覆り、驚きが得られる。タンポポからゴム成分を集めて消しゴムを作る。ネコジャラシだってアワの親戚だから収穫して食べられる。ただしすごく面倒くさい。養蚕業が廃れて放棄されたクワ畑に、今はカイコの祖先であるクワコが暮らす。カラスノエンドウは芋虫を追い払うため、茎から蜜を出してアリを呼び寄せる。公園や家の中も、多種のアリ、テントウムシ、カタツムリの生存競争の場になっている。書店を彷徨うのと同じで、楽しみが尽きない。2021/03/09
booklight
34
身近、というキーワードで通勤通学路のイモムシ、鳥、野草、家の中ではアリ、紙魚、野菜、果物、里山では、冬虫夏草、ドングリなどを地域性や歴史と共に自然観察の面白さを語っていく。テントウムシの季節による住み分け、エノコログサの収穫量の計測と実食、ドングリ嫌いのリスと拡散の話、リンゴとカキの実の違いなど。研修先のわずかな時間で庭先の野草や窓際の虫も観察してしまう。うーん、ムズムズする。ここまで身近に語られると、自然に限らず、なんでも観察は楽しめそうだ。知識も必要だが、観察には、うまい対象と掘り方にもコツがあるな。2020/10/03
Yutaka Matsuzawa
14
近くに虫が来ると大騒ぎする人が気になり、自然を感じる機会が減ったからだと思い読んでみた。この本は通勤路や公園、家の周りなどの草や生き物、例えばタンポポ、ネコジャラシ、テントウムシ、カタツムリ、ダンゴムシなどなど種ごとの観察ポイントが書いてある。環境ごとの観察ポイントが知りたかったので、欲しい情報がちとズレたがいろんな生き物の特徴を知れて楽しかった。まあ虫で大騒ぎする人はこういう本は読まないし、土に触れると怒られるような環境で育ったんだろうな。それで草や虫に触れる機会がなく知らないから怖いんだろうな。2020/10/09
GX
4
”自然はいつも「そこ」にある。ただ「それ」に気づかないだけ。”リンゴとカキの実のなり方とか、あらためて、自然の多様な姿を垣間見ることができました。イヌのお散歩コースにある雑草の名前とか、調べてみようかな。2017/05/02
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