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内容説明
メンデルスゾーン(一八〇九年)、ショパン(一八一〇年)、シューマン(一八一〇年)、リスト(一八一一年)、ワーグナー(一八一三年)。国は別々だが、一八一〇年前後に生まれた彼らは、友人として緩やかなサークルをつくり刺激しあいながら、“新しい音楽”を創作した。溢れる才能と情熱を生み出したそのネットワークとはどのようなものだったか。恋愛や交流、時代の波は、大作曲家たちの作品にどのような影響を与えたか。同時代を生きた巨人たちの人生から、十九世紀に花開いたロマン派音楽の深奥に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
25
文筆家・中川右助2017年出版著作。メンデルスゾーン(1809)、ショパン(1810)、シューマン(1810)、リスト(1811)、ワーグナー(1813年)と同時代生まれの音楽家の活動・関係性が記述。想像を超えて欧州全域で国をまたいだ活動がなされていて驚き。ロックミュージシャンの様に、ピアニストは演奏巡業活動をしていた。今から見ると究極のライバルにも思えるリストとショパンが良好の関係性であり意外感。この時代、ウイーンやベルリンではなく既にパリが音楽においても中心都市。彼らの数多い恋愛と曲の関係性も興味大。2023/03/23
ovonkovon
8
1810年前後に誕生したショパン、リスト、シューマン、メンデルスゾーン、ワーグナー(あとベルリオーズ)といったロマン派巨匠たちの30代までの交流や動向を時系列にまとめた内容。トップレベルになると世界が狭くなるのか、あっちで出会い、こっちで共演し、そっちで女を寝取りと、人間関係がやたら絡み合っている。戦前の文豪か。演奏家が演奏し、聴衆に受けないと曲は残らないというのがシビアで面白い。短命なせいか、とにかく早熟なタイプが多いのも印象的。この時期さほど業績がないワーグナーの動向がやたら派手なのも楽しかった。2017/10/07
まっちゃん2
6
めちゃくちゃ面白かった。1810年前後に生まれた、メンデルスゾーン、シューマン、ショパン、リスト、ちょっと年下のワーグナーとベルオーズ、彼らの親は音楽家でなく一般市民だった。彼らは相互に面識があり多くは尊敬しあっていた。彼らはみな激しい恋愛をしていた。などなど興味はつきない。2024/06/01
hr
6
楽しく読了。作曲家には様々なイメージがついて回るし、人によっても随分異なると思うが、僕の中でこの本にそのイメージを覆されなかったのはシューマンくらい。彼以外のベルリオーズ、リスト、メンデルスゾーン、ショパン、ワーグナー、そしてクララ・ヴィークの活動が同時進行で眼前に提示されると、こんなに鮮烈になるとは驚き。特にリストとメンデルスゾーンが面白い。これらの作曲家達が名を残したのは、強く、時には緩く、繋がりあっていたからなのかも知れない。亡くなった後も、知人・友人達が業績を説明・補完してくれただろうから。2017/04/16
どら猫さとっち
5
メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、ワーグナー。この5人のロマン派を代表する作曲家たちが、どんな青春を恋をして、生きてきたか。彼らが交流し、対立し、すれ違ったかを描く、青春音楽ドラマ。ベートーヴェンに影響を受けながら、自らの音楽を築き上げていく過程も描かれている。恋に、音楽に、彼らは情熱を注ぎ入れた。その音楽は、美しくも切なく、力強い。2017/04/30
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