内容説明
期待の女流作家による青春群像劇。
五人の男女の過去と現在が絡み合う青春群像劇。
叶わない恋、追い続けた夢、崩れ去る覚悟・・・・・・。
「お願い、いつか、わたしの絵を描いて」
姉の自殺の真相を訊くために、美術教師で義兄のアトリエに通う栞。
学費を捻出するために、JK産業に手を出してしまった愛。
小学生の頃にいじめていた幼馴染みと思わぬ所で再会した恵。
愛する人の近くにいられる場所をひたすら探し求める誓。
大切なものをすべてなくし、生きる意味を見いだせなくなった了。
小説推理新人賞作家が瑞々しい文章で紡ぐ、儚くて切なくて残酷だけど胸に響く、五人の男女の「青春の余韻」――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
140
5つの短編で描かれている青春群像劇。 というか、切なくて残酷な話なんですが、あからさまな性描写にもあまり抵抗を感じないのは、文章の上手さなのでしょうか。 全体に暗い印象なので、落ち込んでいる時には、読めないかも。 人が生きる目的は色々あるってことでしょう。まあ、何があっても生きて行くしかないですけど。 2022/02/07
いつでも母さん
100
連作5編、各章がそれぞれ登場人物目線で描かれている。若いと言ってしまうには不思議な、でも心境は有りそうで・・途中、息が止まりそうな痛さもありの読後感だった。好みか❓と問われると、否!と答えてしまう私だが嵌る方もいらっしゃると思う。終わりに向かって生きるー彼女・ナギサの『生』とはー自分を傷つけることでしか愛を確認できないのは哀しみの『生』だ!花葬・・そう言う意味だったのだね・・2017/05/09
モルク
61
繋がりのある5人の男女が語る切ない青春劇。交通事故で亡くなった美術教師は1枚の絵を残した。求めた愛とは何だったのか。かなわぬ恋と打算、慈しみ。次第に崩れていく心、それを救える愛はあるのか。様々な愛が絡み合い、切なく心痛む話だった。2018/06/27
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
61
81/100点 初読みの作家さん。6人の男女による青春群像劇。少しづつ繋がっている5話の連作短編集。登場する人物たちが全員どこか精神が病んでいて、読んでいて切なく苦しくなる部分がありました。第1話から第3話までは、それなりに面白く読めましたが、最後の2つの話の了と誓とナギサの関係は、どうにも理解出来ませんでした。私がもう少し若ければ、もっと面白く読めたのではないかなとは思いました。2017/06/12
おかだ
55
心身共に不健全だった。高校教師の妻の自殺を起点に繋がっていく複数の物語。連作短編で、わりとしっかりそれぞれの話が繋がっている感じ。ままならぬ痛い痛い青春…なんだけど、みんなもうちょっと前向きになれないものかと…共感できる人が人っ子一人いない世界だった。阿久根くんという救いようのないクズキャラが爆誕しているわけだが、彼は彼で、ここまで誰にも顧みられず微塵も愛されないでいると腐ってしまうものなのだろうなぁと、最終的には可哀想に思った。扱われる性が乱暴で、胸が痛い。みんな自分を大事にしようぜ…っていう。2018/09/20
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