イースト新書<br> 水木しげると妖怪の哲学

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イースト新書
水木しげると妖怪の哲学

  • 著者名:甲田烈【著】
  • 価格 ¥947(本体¥861)
  • イースト・プレス(2017/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781650777

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内容説明

水木しげるが生涯のテーマとした、「妖怪」と「幸福」。両者には、一体どのような関係があるのだろうか。
その謎を解く鍵は、「驚き」にある。

本書では、『ゲゲゲの鬼太郎』『のんのんばあとオレ』『ねぼけ人生』『神秘家列伝』『総員玉砕せよ!』『娘に語るお父さんの戦記』『水木サンの幸福論』などの水木の作品やエッセイから、「身体知」を手がかりに「妖怪」と「幸福」との関係を解明。
数多ある「作品論」とは異なり、水木が生きた身体感覚の表現の中核にまっすぐ向かう、哲学の新たな試み。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

33
反っ歯でメガネのサラリーマン山田は、水木しげるがよく使うキャラクター。彼は「他人と比べた世間的な幸福」に囚われた、つつましくも罪深い我々の分身である。一方ねずみ男は、山田のセコい幸福感を見透かしてペテンにかけるが、自分の賢さに溺れてやはり幸福になれない。面白い分析だ。本書は「身体知を手がかりに、妖怪と幸福の関わりを解明する」としている。「何かが好き」という事は生命感覚に通じ、「驚き」を一瞬で終わらせず深め続ける。その行為こそが「幸福」だと結論付けている。理屈っぽいが、分かった様な気もする。2018/06/27

mittsko

3
長い長い評論文。評論としては長いが、新書としては短く、すぐ読める。すぐ読めるが、なかなか頭に入ってこない。哲学書として難しいわけでは全くないが、何をどう語っているのか、像がうまく結べない… そんな読後感でした…(´・ω・`) 「水木しげるにおける妖怪と幸福とは」という問い、物と事のあわいへの注目などは文句なし、物凄く面白いのに、キーワードが乱立し論述が積み重なっていかない、という印象… 筆者の個性なのか、ボクが不慣れなだけなのか… すごく不安になった 思わず、哲学と評論の異同について考えさせられた2019/02/13

nnnともろー

1
水木さんにおける妖怪と幸福。本格的な評論。2017/01/20

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