角川文庫<br> 人体 ミクロの大冒険 60兆の細胞が紡ぐ人生

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角川文庫
人体 ミクロの大冒険 60兆の細胞が紡ぐ人生

  • ISBN:9784041049587

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内容説明

人はどのような細胞の働きによって生かされ、そして、なぜ老い、死ぬのか。本書は私たちが個として生まれ、成長し、死ぬ仕組みを読み解こうという壮大な「旅」である。大反響を呼んだ番組を文庫化。

【目次】
はじめに
第1章 「私たちが生きている」ということ
第2章 成長とは何か ~誕生から思春期まで~
第3章 あなたを変身させる“魔法の薬”
第4章 老いと死 宿命との戦い
終章  もうひとつのエピジェネティクス
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyako Hongo

12
信頼のNスペ取材班の本。エピジェネティクスの入門書として最適。再読枠入り。□小さく生んで大きく育てるというのが人間の生命戦略。幼年期、成長期を経て生殖が可能になるシステムは、けっこう色々複雑にできてるんだぜという話。学習臨界期は命に関わる仕組みを確定させる上でやむを得ないとか、社会的行動を促すホルモンがあるとか、成長と老化のトレードオフとか。最新の研究を惜しげもなく開示してくれてて、ものすごくありがたい。□こういう本が出るためならNHKの受信料は払わにゃならんよなあ。 2018/05/13

さなゑ

3
精神活動や社会的行動まで細胞に促されてるとか、母親の経験が胎内の子にも影響するとか、そういった科学的分析を目にすると抵抗を感じてしまう。「私」主体の自己決定をやっぱりどこかで信じてるから。でも、自分の意思と細胞レベルの変化は表裏一体なんだな。むしろ本書にあるような科学的分析を、自己を理解することや環境を変えて自己をコントロールすることに繋げていこう、と前向きに捉えるべきなんだろう。/映像が自然と浮かんでくるような文章で、なるほどテレビの人はこう書くのかと感心した。2020/01/12

pencocco

2
「ヒューマン」がとても良かったのでこちらにも興味を持ち、手に取って見ました。細胞に焦点を当ててヒトを読み解く試み。さすがテレビ局の本です。文章がわかりやすくドラマチックで、最後までワクワクドキドキしながら読み終えました。この本で初めてエピジェネティクスという言葉を知りました。胎内経験がその後の人生を左右する。その経験は遺伝するかもしれない。私がヒトに対して持っていたイメージを覆す内容でした。見たこともない景色が広がっているミクロの大冒険、大変楽しませてもらいました。2017/07/18

hide

0
★1 ◆死によって生かされる「生」がある p65◆経験を受け止める主体は「、細胞なのである。p3122017/11/15

しゅんた

0
門外漢も門外漢。まったく予備知識もなく、エピジェネティクスが何かすら知らない私にとっては、衝撃でしかありませんでした。もっと早くこの分野の学問に出会っていたら…と思うほど、面白かったです。『経験が遺伝する』という前提(PTSDの例)から考えると、歴史の推移も細胞レベルから影響を受けている部分は多々あるのかなーなんて考えてしまいます。2017/10/13

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