内容説明
お任せ民主主義と決別し、地方から革命を起こさなければ、未来は切り拓けない。金融政策、財政出動のみで日本は甦らないのだ。「補助金と企業誘致の時代は終わった」「観光はA級を目指すべし」「官僚こそ地方で汗を流せ」「里帰りに魅力を付加せよ」――地方と中央、与党と野党、政官財、老若男女の別なく一致できる「創生への道」とは。初代地方創生大臣が具体的なアイディアをもとに示す、可能性と希望に満ちた日本論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
32
あの石破さんが、日本津々浦々のケースを紹介しながら、これからの地方の「生き残り方」を示す。大臣自ら執筆はしていないかもしれないが、それでも学者たちの巷の新書よりよほど読みやすく、イメージしやすかった。参考図書も多く紹介されているのも良い。こういう発想力のある政治家に、これからも要職についていただきたい。2022/07/24
イチイ
21
2014年に初代地方創生大臣になった著者が、人口減少による衰退に対して、移民の導入などは考慮しない保守的な立場から取りうる対応策について説いた新書。新書であるため紙幅や内容にはある程度制限もあるのかもしれないが、紹介される事例や書籍が、テレビの報道番組や新書レベルのものばかりで驚いた。「地方行政に詳しい」政治家なのに、立法や政策立案(法案の作成や成立のためのネゴシエーションとか?)に関する記述がほとんどないのはなぜなのだろう。受けが悪いと思っているのか、読み手の期待がずれているのか。疑問ばかりが深まった。2020/10/01
やすらぎ
18
感想を書かずに手放すことにしました✨2019/03/16
奈良 楓
15
【良かった】石破さんにそのまま地方創生大臣をさせておけばよかったのに、と思えた本。2020/10/03
むらきち
13
地方のことは、あくまで地方が考えるべきで、できるだけ国に頼らない。経営に使われるPDCAサイクル「P(プラン)、D(実行)、C(チェック)、A(アクション)」を地方自治のプロジェクトにも導入すべき。KKO(勘と経験と思い込み)の弊害があるため、町おこしを進めるには「若者」「バカ者」「よそ者」がよい。インバウンド頼みではいけない。人が薄く広く住んでいると、それだけ行政サービスにコストがかかる。……自分の地元に関しては耳が痛い話ばかりではなかったかと思います。とても勉強になりました。2020/09/19