内容説明
品種、栽培法、調理法など、世界には日本人の想像を超えた稲作・米食の多様な世界が広がっている。本書は、稲の起源を追い求め続ける第一人者が、30年余にわたる研究生活のなかで訪れた、アジア全域に広がる稲作文化の全容を描く一冊。米離れ、食の安全保障など、今日的課題についても目を向けながら、日本人にとっての米の意味についても考察していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
14
長江中下流域の稲DNAの多様性を解明し、稲、特にジャポニカの起源を、アッサムや雲南だとする、それ迄の漠然とした議論に結論を齎した研究者の著書。その研究の素材探査に掛る、科研費の遺伝資源調査の旅行記録を中心に纏めた。だが内容は稲作よりも米食の民俗調査の趣が強い。タイや印度ヒマラヤに関してが多く、中国長江流域に関する部分は短い。粥にしかならないと中国人には不評、と記述されたハイブリッドライスが、今日同地でかなりのシェアを占めるようになったのは不思議であるが、それを覗わせる食文化に関する記述は本文中確かにある。2025/11/25
色々甚平
8
フィールドワークから、各国での稲や米の育成、気候や土の影響、どう食されているかといって視点で描かれている。かなりマニアックな内容でついていけないのがほとんどだったが、序文で書かれていた考古学と遺伝学それぞれの研究視点を総括しながら物事を見るのは視野が広がり、稲と米という2つの視点から国の特徴を垣間見えることができるのは面白いことだと思う。2018/09/02
takao
1
アジア各地の稲作・米食2017/03/05




