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内容説明
ヨーロッパの知られざる巨人ヨハネス・アモス・コメニウス(1592-1670年)。近代教育学の祖とされるこの人物が示した無限の広がりを一望する初の本格的概説書! 哲学者として、宗教家として、そして政治家として、ヨーロッパを舞台に縦横無尽の活動を繰り広げたコメニウスを支えたものは何か? 世界のあらゆる事象を把握しようとするコメニウスの「汎知学(パンソフィア)」の構想を「光」をキーワードにして読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
10
学生の頃に教わったあの「好機」という名の獣(額には毛があるが、頭頂には毛がなく、そのうえ、翼があるために容易に逃げてしまう)の元ネタがようやくわかった。それはコメニウスの『世界図絵』にあるらしい。コメニウスは教育学では避けて通れない人とのことで、更にその故国のチェコの動乱の中であたかもミュシャがそのように覚醒したようにして啓蒙の光を求めたようで、その点でゲーテが思い出されるような意識の高さも見出されたり。彼の光の理論にはある種の恍惚としたものがある。いわく、基体、媒体、客体とで光は成っているのだ、と。2017/06/12
ceskepivo
3
コメニウスという人物は、日本でもっと知られるべきである。ヨーロッパ17世紀の大立者。著作は、宗教、文学、哲学、教育、言語、自然学、政治など多岐にわたる。人生全体を学校と見るとともに、「あらゆる者に、あらゆることを、あらゆる手段を駆使して学ばせよう」とする。「光の思想家」ともいわれる。2024/12/17
sk
3
哲学から政治まで幅広く著作を残したチェコの偉大な思想家の全容。教育思想においてとても参考になる。2018/06/07
鵜殿篤
1
コメニウスは、従来は教授学者としての側面だけが強調されてきましたが、本書は多面的・多角的にコメニウスの思想を捉えることを目指しました。コメニウスは確かに当代一流の教授学者でもありましたが、同時に宗教改革者であり、政治活動家であり、哲学者であり、民族派であると同時に国際派でもありました。多様なコメニウスの姿を貫くキーワードは「光」です。2020/09/06
redhotkick
1
教育学の重要人物として一度読んでみたかったので手に取ったが、教育に絞った内容でなく、より大きい分野まで踏み込んでおり予想と違った。教育史的な背景を理解したうえで再読したい。2017/08/12
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