文春新書<br> 超能力微生物

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文春新書
超能力微生物

  • 著者名:小泉武夫
  • 価格 ¥866(本体¥788)
  • 文藝春秋(2017/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166611256

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内容説明

くさいが美味い! 小さいがしぶとい!
酵母、細菌、カビの神パワーに発酵仮面が迫る!!

古来から日本人は、麹(酒)、味噌、醤油など、微生物のはたらきを利用した食品を大切にしてきた。発酵によってアミノ酸など「うまみ成分」が増し、保存期間も長くなる。また、健康維持に「腸内細菌」が大きな役割を果たしていることも近年わかってきた。まさに人類は、微生物に支えられて生きてきたのである。

それだけではない。この地球上には人類が考えもつかないような“超能力”をもった微生物が、まだまだ無数に存在していることが明らかになってきた。
たとえば、100℃以上の熱湯中に生きる微生物、超高濃度の塩水(死海)に生息する微生物、硫酸なみの強酸や強力放射能を浴びても死滅しない微生物……。

しかも、人類に天の恵みをもたらしてくれる微生物も続々発見されている。
動物性脂肪を植物性油脂に変換する微生物、天然希少香料を醸す微生物、汚染物質や有毒化学物質を分解してしまう微生物、天然資源(レアメタル)のありかを探し出す微生物……。もちろん、新たな抗生物質、特効薬を作り出すのも微生物だし、食糧難を解決してくれる可能性さえ秘めている。

分子生物学の進歩によって、「ゲノム編集」「遺伝子組み換え」がブームだ。しかし、人為的にDNAを組み換えてわけのわからない生物をつくるより、自然界にまだまだ人知れず存在する“超能力微生物”を見つけ出してきて利用するほうが、はるかにエコロジカルかつ合理的ではないか。

驚愕の「微生物グルメ」のエピソードも満載!
味覚を刺激されつつサイエンスのミステリーにせまる「発酵仮面」の真骨頂ここにあり!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネクロス

12
発酵について。住んでる場所がすごい(超高圧下、超高温下、超上空などでも可)とか滅茶苦茶だなあ。生物はすごい。 後半は筆者の仕事紹介。これも面白かった。2017/07/14

乱読家 護る会支持!

10
120℃でも死なない。氷点下でも凍らない。酸素が無くても、イオウを食べて生きる。硫酸の中でも生きる。塩湖でも生きる。深海の1000気圧でも生きる。ジェット機よりも高い地上41キロメートルを飛ぶ。強烈な放射線を受けても死なない。。。不思議な超能力を持つ微生物。そして、それを食料、医療、エネルギー利用する人類、、、なんだ一番の超能力者は人間かーい!2017/09/17

回天アセロラ

8
微生物の持つパワーは本当にスゴい! もっとこの著者の本を読んで、微生物の理解を深めたい。2019/03/11

ハハハ

8
微生物の話。大学の講義で聴いたようなことが載っている。過酷な状況でも、適応して生きる微生物。その数はとても多く、色々な能力を持っている。21世紀は微生物革命が起きそうだ。2018/10/26

トムトム

7
微生物たちも立派な生き物。人間に有益な酵素をつくるように微生物を誘導するのがうまい人がいるそうな。その人は微生物に敬意と愛をもって接している。微生物もその気持ちに応える!?極限環境にいきる微生物たちも私たちのご先祖さまみたいなもの。じっちゃ、ばっちゃと同レベルで尊敬します!2019/08/29

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