文春新書<br> 戦争にチャンスを与えよ

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文春新書
戦争にチャンスを与えよ

  • 著者名:エドワード・ルトワック/奥山真司・訳
  • 価格 ¥866(本体¥788)
  • 文藝春秋(2017/04発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166611201

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内容説明

国連・NGO・他国の介入が戦争を長引かせるのだ!
ベストセラー『中国4.0』の著者、待望の最新作!

著者は古今東西の歴史に通じる一方で、実際の戦場も経験しており、各国の安全保障アドバイザーとして活躍しています。
そのルトワック氏はこう断言しています。良心や正義感、人道的配慮にもとづく国連、NGO、他国による中途半端な介入が、「戦争」を終わらせるのではなく、「戦争」を長引かせている、と。なにも戦争を奨励しているわけではありません。「本当の平和は、戦争の当事者自身が戦争を倦むほど、徹底的に戦った後でなければ訪れない」のです。
「難民支援が難民を永続化させる」「軍事力ではなく同盟関係がすべてを制す」など、見誤りがちな「戦争」と「平和」の見方を正してくれます。

また、「平和のためにこそ尖閣に武装人員を常駐させろ」「日本の「あいまいさ」が中国の誤解を生む」「北朝鮮の核・ミサイル能力を侮るな」「日本が国連常任理事国になる秘策」といった日本への具体的な提言も満載。

【目次】
日本の読者へ――日本の新たな独立状態と平和
1 自己解題「戦争にチャンスを与えよ」
2 論文「戦争にチャンスを与えよ」
3 尖閣に武装人員を常駐させろ――中国論
4 対中包囲網のつくり方――東アジア論
5 平和が戦争につながる――北朝鮮論
6 パラドキシカル・ロジックとは何か――戦略論
7 「同盟」がすべてを制す――戦国武将論
8 戦争から見たヨーロッパ――「戦士の文化」の喪失と人口減少
9 もしも私が米国大統領顧問だったら――ビザンティン帝国の戦略論
10 日本が国連常任理事国になる方法
<訳者解説>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

108
倫理道徳的な面から戦争を考えるのではなく、大局的な視点で怜悧冷徹に戦争を分析せよ、っていう趣旨の本。筆者によれば、お互い疲弊し尽くすまで戦争を行えばその後に必ず平和が来るから、国連やNGOは感情や人道みたいなぬるい動機で介入して、不完全燃焼→紛争の長期化・固定化をもたらすべきではない、とのこと。読んでいると、言いたいことは分かってくるし、それなりに説得力もある。でも、目の前で誰かがつまずいたら反射的に手を伸ばしちゃうのが人間で、そうした習性は前提にして発展的な論を展開してほしかったかなあ。2017/06/06

ナミのママ

52
ドキッとするタイトル。ここ最近のめまぐるしい世界情勢と、それをめぐる日本という国の在りかたに危機感を感じています。新聞の一面を見て「それよりもっと大きな問題があるんじゃないか?」と思う事もしばしばです。日本の価値観でなく、外から見たらどうなんだろう?と思っていたところ、この本を見つけ、すぐに手に取りました。中でも「もし私が米国大統領顧問だったら」の章が興味深かったです。「もし私が日本総理大臣のアドバイザーだったら」・・・2017/04/27

やじ

42
すごい本。素晴らしい‥全力でおすすめします。戦略の世界では「成果を積み重ねることができない」日本人が個々でいくら強くても、あの戦争は負けるしかなかったのだと、改めて悲しく思った。常識を窓から投げ捨てねば勝てない。国を守り、戦争を避けるには、外交が一番大切なのだと。敵の中で寝返る人を見つけるのだ。特亜だのと毛嫌いしている場合ではない。世論がなんと言おうが韓国と慰安婦合意をしたり、プーチン大統領ともトランプ大統領とも懇意にしている安倍総理は、すごい戦略家なのだと心から思った。マスコミが反日でなければ今頃は‥涙2017/08/12

めっかち

40
 不都合な真実、ここにあり! 戦争が平和を生み、平和が戦争を生むとは皮肉なものだ。しかし、「まぁ、大丈夫だろう」が最もよくない選択というのは、日常生活にも落とし込める点だと思う。

ビイーン

39
平和教育に毒された僕には受け入れがたい内容ばかりだった。そして非情な現実を突きつける。北朝鮮の核ミサイル攻撃に対し、日本には「降伏」「先制攻撃」「抑止」「防衛」という四つの選択があるといい、日本は現実にはどれも選択していないのだという。代わりに選択されているのは「まあ大丈夫だろう」という無責任な態度。ルトワックはこの態度が平和を戦争に変えてしまうという。日本人はこの警告を重く受け止めなければいけない。北朝鮮にしてみれば「憲法9条なんて、そんなの関係ねえ」だろうし。2018/12/16

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