内容説明
Raspberry Piを搭載した車輪型ロボットを題材に、Linuxで動くロボットのプログラミングについて扱った本です。業界標準となったロボット用ミドルウエア「ROS」(ロス)を中心に、その技術全体を、実際にロボット「Raspberry Pi Mouse」(アールティ製)を動かしながら経験できるようにしました。
ROSのセットアップと活用はもちろん、「技術の総合格闘家」であるロボットの開発者、研究者が押さえておきたい技術や知識を網羅しています。具体的には、デバイスドライバの書き方、Linuxシステムの扱い方、Webサーバーとの連携、GitHubの使い方、ライセンスの選択、基本的なテスト方法などを取り上げました。
さらに、USBカメラを使った顔認識、音声認識ソフトを使った音声制御、スマートフォンなどのWebブラウザーから操作できるWebアプリの作成、測域センサを使った地図の生成に取り組みます。
ROSを実機で動かすための知識とワザを凝縮した本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PenguinTrainer
5
ROSと呼ばれるロボットを扱う上で必須と言っても過言ではないソフトウェアの一連の使い方が書かれた本。 ROS自体の他にもGitHubなど開発に必要なソフトウェアの使い方も書かれており非常に親切な内容。ただ、今後はROS2というものが普及していくと思われるので流し読み程度でデータの流れを知るに留めるのでも良いのかもしれない。2021/08/19
69samadesu
0
ロボット工学の実践的入門書。raspberry piで動くロボットであるラズパイマウスを動かしながら、ROSを使ったロボットプログラミングなどが学べる。GitHubや自動テストツールを使ったモダンなwebプログラミングについても、詳しく載っていたのがよかった。ただ、ロボット工学や、ROSについて、既に知っている人には、物足りないかもしれない。2020/01/11