- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(スポーツ/アウトドア)
内容説明
北極から温帯まで、北半球のさまざまな地域で環境に適応、進化してきたサケ科魚類。
食料として人間とのかかわりは深く、その生態の不思議さや魚体の美しさ、そして釣り魚としての魅力など、さまざまな角度から、現在も多くの人を魅了している。
本書は2012年発行『サケマス・イワナのわかる本』の内容を大幅刷新、最新の調査・統計データ、サケ科魚類の現状等をまとめた章を新たに追加。
イワナの地域個体群の写真等も掲載。
水産関係者・釣り愛好家・淡水魚好き必携の書。
CONTENTS:口絵 サケ科魚類図鑑
第1章 サケ科魚類の基礎知識
第2章 サケ科魚類学
第3章 サケ科魚類の起源と系統
第4章 サケ科魚類の名称
第5章 分類と検索 生態の特徴
第6章 魚類解説
第7章 人工種苗
第8章 サケマス魚類の多様性
第9章 サクラマスとヤマメの生活
第10章 ニジマスの世界
第11章 サケマス魚類の未来
※『サケマス・魚類のわかる本』(2000年)を大幅に改めた『サケマス・イワナのわかる本』(2012年)は発売から5年経過、その後の研究により調査・統計データ等は古くなった為、それらのデータや図版を最新のものに大幅更新、サケ科魚類の現状等をまとめた章を新たに追加した改訂新版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
8
サケ科229種全種とはまでいかぬが、美麗な写真で構成された図鑑から始まり、サケ科総説、起源、系統、利用そしてサケ科魚類との共存の将来まで、サケ科の魚種と言えば片手で尽きてしまう程度の素人にも大変理解しやすい本であった。カワカマスがサケ科だなんて、素人には想像もつかないことである。しみじみ「なんにも知らないもんだなあ」とつぶやいてしまった。遺伝子移入の問題も取り上げらているが、山中の「イワナ淵」伝承で見られるように、前近代から行われている、人為的移植の問題は、かなり根深いのではないだろうか。2021/03/10
katashin86
4
生まれてこの方鮭の塩焼きを大好物として生きてきて、生物としてのサケ・マスを知りたくて購入。陸封/降海と母川回帰という生態の不思議、人間との長い付き合いがもたらした生態の変化・あるいは破壊。これから、いち人間としてこの魚を大事にしたいと改めて思った。2023/07/26
しげる
3
サケとマスの違いから分布、ぱっと見で区別の付かない亜種についても多くの写真で説明されており楽しい。サケ・マス類の魅力はやはり陸封と降海型で姿が変わるところと思う。2022/03/26