日本経済新聞出版<br> 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

日本経済新聞出版
成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

  • ISBN:9784532357238

ファイル: /

内容説明

「努力と才能は報われる」という考えは、幻想である。

「FT & マッキンゼー ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー」候補の話題作!

世の中には、がんばっても成功しない人もいれば、がんばらなくても成功する人もいます。
経営者や成功者に関するストーリーの多くは、成功の背景にはこんな努力があった、こんな才能があった、と個人の能力を強調しますが、実はそれはまちがっていると著者は言います。
才能と努力なしに成功するのは難しいですが、才能があり努力をしても、経済的に成功する人は一握りで、その明暗を分けているのはささいな「運」や「偶然」でしかないのです。

本書は、経営者からアスリート、さらには著者自身の驚くべき実体験まで、さまざまな事例や実験結果を引きながら、就活から映画・音楽のヒットにいたるまで、「偶然」や「運」がいかに大きな役割を担っているかを考察します。

著者はニューヨークタイムズの名コラムニストで、名門コーネル大学の人気教授。軽快で読みやすい書き口とともに、しっかりとした経済学の裏付けから、どうすれば偶然や運を味方につけ、より「幸運」な社会をつくることができるのか、政策にまで踏み込みつつそのヒントを提示します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるき

36
人生を運に左右されるか否か。ぶっちゃけ、運がかなりの割合を占めると思う。本書は投げやりな話ではなく、幸運に感謝し他者に還元することの大切さを経済学の視点で解説する。面白かったです。2017/04/12

kubottar

18
最初の方は「成功はほとんど偶然ですよ。運が必要ですよ」と言った内容で耳心地がいい内容でしたが、段々と「累進消費税」の素晴らしさの話になっていき・・。後半は読むのを辞めました。ただし、全て「自己責任」つまり努力と才能だけが全てではないことを思い起こさせる内容は素晴らしいと思いました。2017/05/29

おおにし

15
運を引き寄せて成功する法則があるのかどうかはわからないが、成功した人は皆実力だけでなく偶然を味方つけているのは経済学的にも間違いないということ。いつも「ツイてる」といっている斉藤一人さんも同じようなことを言っていた。著者が提唱する累進消費税は導入が難しそうだが、実現したら社会全体のメリットは大きいだろう。2017/05/29

makio37

9
自分も確かに、成功は自分の才能と努力によるもの、失敗は不運のせいにしがちである。「将来のすべての業績は自分ひとりで成し遂げるもの、過去のすべての成功は大いなる恩恵を受けたものと考えるべき」は憶えておきたい。経済学者である著者は、運が成功に果たす役割の重要性を認めなければ、次の世代が幸運を享受するための公共投資が維持できなくなると主張する。興味深いのは「累進消費税」導入の提案だ。収入額から貯蓄額と基礎控除を引いた残りを課税対象の消費額とするというもの。現行の日本の消費税よりは良いと思う。2019/02/10

SGM

9
★☆☆自分には訳(原文なのかもしれない)が合わず、いまひとつ理解できないところがあり斜め読み。努力や才能が成功をなすためには欠かせないが、そこには運の要素が大きく関わっているとは思う。そもそも才能や努力そのものを発揮できること自体が運によるところもある。運を蔑ろにするようになると弱肉強食の弱者を責め立てる社会になりやすいと思われるので、運の重要性を意識することは非常に重要であると思う。参考としては阿部彩さんの『弱者の居場所がない社会』などがいいかもしれない。2019/01/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11588234
  • ご注意事項