内容説明
迷うことはない！ 日本は「日本らしさ」を追求すればいい
アメリカではトランプ大統領が誕生し、イギリスはＥＵ離脱を決定、世界はグローバリズムの時代から大転換期に入った。
グローバリズムの波に乗り遅れまいとしてきた日本はどうすべきか？
トップ経営コンサルタントとして日本と世界のビジネス現場を見てきた著者は、25年以上前から「世界は日本化する」と発信してきた。日本は「より日本であり続ける」という一点を追求すれば、世界の中で存在感ある国であり続けることができる。
混迷の時代、すべての日本人に希望と自信を与える新たな日本論！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tapioka
24
世界は先進国になると、生活で量よりも質を求める。それは昔から質を求めてきた日本を目指すこと（日本化）になり、日本は「より日本であり続ける」ことを追求すべきと述べた本。日本はバブル崩壊後に成果主義を導入したことで、大量生産や効率化により、質を求める日本らしさを失う。また、自分は仕事が終わっても仲間が終わっていなければ助ける昔からの全体善の考えから、自分さえ良ければの個人善に価値観が変わったのには納得。普段から個人善でいいのかと思うところがあり、日本らしさを取り戻すことの大事さを再確認できた良い作品でした。2017/10/03
キンセンカ
5
迷うことなく日本らしさを追求して生きることが大切、と著者は言う。一人ひとりがそのことを認識して生きなければ次世代に日本らしさは伝えられないのだ。2017/04/11
ushikubou
1
日本人は歴史を見つめ直し、日本人であることに誇りを持つべきである。巷にあふれる日本万歳とは異なる深い洞察に基づく主張。先進国が豊かになると「質」を求めるようになる。質を上げるために近道はなく、どれだけ時間をかけたかが重要で、日本の社会資本（歴史、教育、リーダー）がそれを支えてきた。しかし、「グローバリズム」という幻想により安易な方向に流れた結果、これらの社会資本が失われつつある。今だからこそ、「人生は自分のためではなく他人のためにある」という根本に立ち返り未来を創っていくことが大事だ。2017/04/15
