内容説明
惨敗したW杯から三年。苦戦する日本代表を立て直すため、新たな監督探しを託された望月は、かつてマスコミのリークで契約に失敗した過去を持つ。サッカー協会、記者、代理人、選手――複雑な思惑が渦巻くなか、タフな交渉を続ける望月だが、妨害の裏には驚くべき黒幕がいた。迫真のスポーツサスペンス! 「W杯の勝敗の裏に、これだけの熾烈な闘いがある。そのドラマにすっかり魅せられた」――セルジオ越後<サッカー解説者>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seiko★
20
サッカー日本代表を決める舞台裏のお話。代表監督が決まるまでには紆余曲折、大変な苦労があるだろうとは想像していたが、ここまで熾烈な戦いがあるとは、、、協会内部の軋轢、ましてや一番信頼していた人の裏切り、陰謀は悲しい。そしてマスコミのスクープ報道の先走りには怒りを覚える。間違った報道により、破談になるなんてことは、絶対にあってはならない。誇りある報道を願う。。。これからも、オリンピック、W杯と、誉れ高く戦うブルーを応援したい!!2018/10/11
Mzo
16
文庫化にあわせて再読。日本代表監督更迭から急遽新監督を探す、というリアリティ溢れる設定。サスペンスとしても存分に楽しめるが、各候補者に語らせる監督論などが、スポーツ評論としても面白い。実際の新監督探しの度に、各スポーツ紙がいろんな候補者を有力とか確定とか報じるけど、飛ばし記事も含めて、背景は近いものがあるのかな。どう考えてもあり得ない候補者が、一時は最有力とか報じられてたしねぇ(ラウドルップとか…)。次の監督探しの時には、裏を想像しながら記事を読んでしまいそうです。2017/03/26
ミヤッチ
14
サッカー日本代表の監督人事についての話。これを読んでる期間にハリルホジッチが解任されたのは驚きました。登場人物の中には、この人がモデルかなと思わせる人や名前だけが出てきておもしろかったです。2018/05/30
まこっちゃん
12
サッカーファンタジー、ミステリーかな。サッカーをあまりしらない自分でも戦術やテクニックなどのサッカーネタを楽しくサラッと読むことが出来ました。2017/09/16
ユウスケ
11
いくつか野球をテーマにしてきた作家さんが書いたサッカーの小説と言うことで読んだら見識の高さに驚愕。読めばいわゆる「サッカーIQ」が高くなる、と言っていいでしょう。かつ知識も豊富で、40年前の日本代表の守備戦術に言及したり。もちろんそれを意味もなくひけらかすのではなく、物語の展開の上で自然に記述していますし。登場するサッカー選手・監督は過去の名選手を除いて全員架空ですが、外国人の名前も丁寧につけられて、外見などの特徴も詳細でキャラが掴みやすい。もちろん小説としてサスペンスの要素も抜群で本当満足です。
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