内容説明
東京近郊に広大な敷地を持つ百目鬼家は、大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。その息子夫妻が屋敷内で刺殺され、遺産の整理と鑑定を請け負ったSYアート&リサーチの小川と真鍋、アルバイトの永田は新たな殺人に遭遇する。古い河童の絵と謎めいた文の意味するものは。Xシリーズ、待望の第4作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケンイチミズバ
80
彼女がどうやって?ストーリーがつまらなかった。森先生の普段からの主張が繰り返された感があり、それだけかな。お金を持っている人が殺されるとお金を持っていたから殺されたと庶民は考えがちだ。そうだと思う。女流作家が女性を売り物にしてデビューできたように、そういうこともあるんだろうな。彼女もスキャンダルを売り物に出版がかなった。こんな恐ろしい計画が・・・それにしても、殺し過ぎじゃないか。私の相続の思い出は、祖父の刀と能面。高校生が日本刀もらってもねえ。2017/05/08
ちょこりり@あかめ
61
いわゆる森ミステリィ🥒あるいはXシリーズ4作目🥒森博嗣×Tokyoが面白すぎる🥒小川のお姉さんで優勝すぎる🥒Xが一番好きまである🥒森博嗣ってどうしてこんなに面白いの🥒森博嗣クラスになると、もう謎は解かなくていいから安心して読み進められる🥒事件なんて全部警察に任せておけばいいんだよ🥒警察が科学捜査とかで犯人を捕まえるからいいんだよ🥒動機なんて誰も理解できないから解明しなくていいんだよ🥒謎なんて解かなくていいんだよ🥒ところで”あの天才”っていうのはいったい誰なんだろう🌸☀️🍁❄️ 2022/05/31
rio
52
百目鬼家の遺産の整理と鑑定を請け負った探偵事務所一行は、百目鬼家に起こる事件に関わりだすXシリーズ第4弾。どこか抜けたような緊張感のない会話が変わらず魅力的で、事件の嫌な部分をうまく相殺してくれました。事件自体については詳しく語られませんが、犯人の動機と思われるものについては何とも言えない虚しい気持ちにさせられます。 それでもラストに何年たっても色褪せない椙田さんの行動力が懐かしく、その上事件の真相をさりげなく明かすような見事な終わり方でした。2017/05/09
*maru*
43
永田さんて、がっつり絡んでくると何だか面倒くさいな。さて、シリーズ4作目。殺人事件が起きたある旧家から、遺品の整理と鑑定を依頼されたSYアート&リサーチ。好奇心旺盛な彼らのもとに新たな殺人事件の知らせが届く、わけだが…。ちょっと待て。森博嗣が妖怪にまで手を出した。さらに珍しいことに今回は犯人の動機も明確で、それをこちらがちゃんと理解できちゃいまして、読了後の混乱が一切なかったの。姉さん、事件です。そんなこんなで、河童と血筋だ。悲しすぎる。やるせない。こんな時は、小川さんと飲みながら語り合いたいな。2019/09/29
はと麦茶
37
シリーズものは1ページ目からどっぷり浸れるから好き。2017/05/06