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内容説明
武士道が宿している知恵は、人間の生き方そのものに関わる。
ニュージランドから来日し、「武道と恋に落ちた」と語る筆者が、日本の武士道について自らの体験も込めて考察する。勝利のガッツポーズは武士道に反する、残心がなければ意味がない、武士道の説いた死の覚悟とはなど、剣道7段、居合道、なぎなた5段の武士道研究家ならではの、実践的な武士道論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
27
図書館本。武士道とひと言で言ってもいくつかある。「名こそ惜しけれ」の鎌倉武士道、主君への忠義という儒教的倫理を取り込んだ江戸武士道、明治以降に再発見された葉隠の武士道…etc。我々の言う「武士道」はどれなのか? ニュージーランド出身で在日25年の剣道家がそれを考える。「海外に生まれ育ち、武道を長年修行してきた武道研究者が、実践的視点から述べた武士道論」。結論は「生死超越の境地で稽古をし、残心(試合が終わっても油断せずに構えを解かないこと)をはじめとする武道の教訓を身に付けること」、それこそが武士道だという2017/05/20
けんとまん1007
23
「残心」この2文字に尽きるように思う。ますます近視眼的で、感情的になってきているように思う、今の時代・社会、そして自分の周囲。それを感じるたびに、そうありたくないと自分を戒めるようにはしているつもり。そんなことを再認識させてくれた。そこに至るため、その姿の背景にあるものの深さを、もっと考えていきたい。周囲に期待するよりも、まずは自らだと思う。2017/01/26
MAT-TUN
13
この本はすごいです。近年再評価の機運がある武士道。現代の日本における武士道の意義が叫ばれながら、ではどうやって実践していくのか具体性に欠けていると著者は指摘し、今こそ「武道の実践」が大事と主張する。武士道は実戦を想定した武術から産まれた思想であり、そもそも武道の心得が無ければ空理空論に陥る危険を指摘している。ニュージーランド出身の著者は日本の武道の研究者であり、武道を実戦しつつ読み解いている「甲陽軍艦」や柳生宗矩の「兵法家伝書」は迫力がある。また体罰や指導など時事の話題もあり、決して空論ではない2013/08/12
たくのみ
12
ニュージーランドの青年が剣道の面白さに目覚め、 剣道(錬士)七段、なぎなた五段、居合五段の達人に。 江戸期の『兵法家伝書』『葉隠』『甲陽軍鑑』『武道初心集』… 武士道の基本となったこれらの本が、 あくまでも「平和な時代」をいきぬくための 「武士の存在理由の根拠づけ」の哲学書として読みとかれていく。 同時に、「活人剣」としての武道の素晴らしさに心打たれた筆者の、 日本の危うい「武士道」再生への期待が伝わる本なのだ。2014/07/15
しゅわっち
9
まず著者に感謝いたします。著者は、日本人以上に、剣道に通じ、古文書も読み、文武を兼ね備えたから書けたいい本になっている。武士道は、世界に通じるもので、世界で広まっている。読んで思ったのは、武士道とは、死と向か合わせて対処することに思った。今、生きるために名誉も恥もなく、経済活動で生きてるようになったのかもしれない。沢山の人に読んでもらい、世界の人に何が日本人の評価される部分を理解してもらいたい、良い精神が復活できる部分が増えることを望みます。2018/12/12
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