内容説明
大手出版社の新人編集・高橋昌人は、未だヒット作がなく、自分も好きな人気ミステリー作家・津積黄道への依頼を決心する。だが、津積は実弟が社長の出版社からしか本を出さないため、昌人は二週間掛けて社長の志垣広道に頼み込み紹介して貰う。しかしおっとりした広道と違い、津積は世慣れた雰囲気で、昌人に小説の為に住み込みでの世話をしろと命じ、更に肉体関係まで要求してきて――。 ※イラストは含まれていません
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リリー
13
面白かった♪新人にして崖っぷちの編集者・昌人は、名誉挽回のため謎のミステリー作家・津積黄道の原稿をとることに。顔を明かさず、デビュー以降は自ら立ち上げた出版社からしか本を出さない津積の正体とは…？変わり者という風評を隠れ蓑に、自分でも気づかぬうちに寂しい思いを抱えていた津積が、昌人に懐いていく様子が良かった。昌人も尽くすタイプの受のわりに芯があって、人気作家という表層ではなく津積自身を想う気持ちが見えて良かったです。…ところで剛作品にはお風呂でのアレが多い気がするのですが、私の気のせいでしょうか⁉︎笑2015/06/09
りんご☆
10
読了2016/05/18
リリー
9
再読。津積は要するに高橋に一目惚れしたのか…？2015/10/18
青龍
8
BL要素を含む軽いミステリー、という作品。ひとり二役には気付いても、その根底にある思いが予想外だった。恋愛ものとか、BLという括りにすると物足りない感じがあるけど、読後感はいい。2014/06/11
de sang-froid
4
BL。北斗出版新人編集・昌人(左･23歳)は、ミステリー作家・津積(右)の原稿を得たいと、彼の弟・広道(29歳)が社長をしているロード出版を訪ねる。変わり者の津積の世話をし、関係を持った昌人は原稿を貰うより側にいたくなって。なんだろう、ラストがちょっと物悲しいような。2013/07/22
