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内容説明
日本には、約120種の哺乳動物が棲息していると言われています。
本書は、その中から陸生哺乳動物(鯨類、海牛類を除く)の代表的な種類を取り上げ、その野生の姿や貴重な生態写真を多く掲載した観察ガイドブックです。
生物情報や生態解説に加え、哺乳動物の見わけ方や動物たちが残したフィールドサイン、野外観察のポイントなどを詳しく解説しています。
最新の情報を盛り込み、資料性の高い内容にしています。
動物の探し方や計測方法、観察の心得なども紹介しているので、実際のフィールドでも役立つ一冊です。
目次
食虫目
翼手目
霊長目
齧歯目
兎目
食肉目
偶蹄目
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
25
基礎データ量はコンパクト図鑑の類いと同程度かなと思いますが、観察ガイドとして、自然下での行動や食べ跡・フンなど、生態写真とフィールドサインに力点をおいた、眺めて楽しい本。この国の野山にはこういう生き物がいるのだなあと、被写体が身近に感じられてきます。それにしても、直接観察は何にもまさる教科書。◉観察の心得「クマ出没注意の看板があったら、期待するとともに注意しよう」はご愛嬌。欲を言えば、イタチの写真がもう少し欲しい。2020/12/25
鯖
11
フィールドというだけあって、樹皮に残された爪痕、食べ残し、肉や植物、虫など食べたもの別のフンの写真まで網羅された力作。ツシマヤマネコのもっふもふのしっぽが可愛い。カヤネズミのススキに作られた宙に浮かぶ巣がかわいい。カモシカは眼窩腺、あれ、あんなとこからじゅくじゅくへろもん出続けたら、生きるのしんどいだろうなあ…。この中の幾種類の動物とフィールドで実際に出会ったことがあるかと考えると、かなり複雑な気持ちになる。タヌキとキタキツネはあるんだけども。2017/05/01
kou
1
最も身近な哺乳類はコウモリ、という一節にはハッとした。 モグラやムササビが実は身近に生息しているという説明には驚いた。 できれば子供と探しに行きたいが、フィールドサインを正しく読み解くのは素人には難しそう。 箱根、八ヶ岳などに旅行の際には、近くのビジターセンターへ立ち寄ってみようと思う。2023/03/26