内容説明
春になると日本に渡って来て、人間の生活圏で営巣をして繁殖するツバメ。身近な生物ですが、実は渡り、繁殖行動など詳しいことはわかっていません。
オス、メスで協力して巣を作り、仲良く子育てをするツバメですが、実は「浮気もの」で、同じ巣の中に父親が違う子ツバメがいることがあるのです。複数の夫を持つ妻は、夫のツバメを格付けし、その子への給餌も差別するという、ちょっとこわい行動をとることがあるようです。
そんな謎めくツバメの生態、行動をわかりやすく紹介するとともに、科学的な考え方の基本についても著者の視点で語ります。
目次
1章 ツバメはどんな鳥?
2章 ツバメの1年
3章 意外と知らない、ツバメの謎
4章 調べてみよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
318
北村亘氏は行動生態学、鳥類学の専門家。本書は小学校高学年くらいでも読めるように易しく書かれている。しかも、観察対象は日本に住むほとんどの人にとって身近なツバメ。折しも、今年もまた春の訪れとともにツバメが飛来した。私の今年度の初観察は3月31日とちょっと遅かったが。空にツバメが飛翔しているのを見ると幸福な気分になる。本書の中心はツバメの繁殖行動。なんと約15%は婚外子らしい。オスもメスもせっせと浮気に励んでいるのだ。もちろん、そのことの遺伝学的な意味付けもちゃんとなされている。今年も半年間、ツバメと共に。 2016/04/05
NORI
24
ツバメ生態本。卵は1日1個ずつ産む。体重が17gしかないため同時に複数の卵をお腹の中で育てられない。先に生まれた卵はすぐに温めず、数個の卵が同時期に孵り、ヒナが概ね同じペースで育つよう調整している。子供は生まれてしばらくは体温が下がらないよう温める。卵を温めているのかヒナを温めているのか外からは判別しがたいが、卵の殻を外に捨てるので、それで確認したい。つがい外生殖の実態も紹介。雌雄双方の戦略とメリット・デメリット。科学的な根拠を示した論理的説明も多く、中高生の科学的素養を養う読本としても良さそう。2026/03/11
しずのおだまき
23
わが家のベランダにツバメが巣をつくりました。私の部屋の窓越しから充分に観察出来るベストポジション。いい機会なので、こちらの本を読んでみました。雄は自分の遺伝子を持つ子供をなるべく沢山残したい。雌はより優れた雄との子供を残したい。つがいと言えども、浮気上等。ゴシップ記事を読むようにツバメの生態を観察しながら読んでいく。こんな楽しみ方もいいのではないでしょうか(^^)。欲を言えば、鳥の基本的な行動や、雛の水分補給、親鳥の巣についても読んでみたかったです。こういう読書も楽しいな(^^) 2018/07/16
mari
13
ツバメ本にしては詳しいけど、ラストの研究内容についての章は、えーっ!と思いました。。これ、思春期の子どもには読んで欲しくないかも、、2015/04/03
kubottar
11
ツバメは鳥の中で一番好きだな2015/03/05




