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内容説明
ニーチェ、ゲーテ、ランボー、シェイクスピア、ダンテ、ボードレール……世界的な哲学者、詩人、文学者が遺した珠玉の詩50編を、21世紀に生きる私たちにストレートに届くことばで編訳。収録された詩は、動乱の時代を生き、歓喜も絶望も味わった偉人たちそれぞれの思索の結晶だ。読めば知性と感性が刺激され、じわじわ心に沁み込んでくる。わかりやすい解説つき。カバー、本文カットは人気イラストレーター・マツオヒロミが抒情的に彩る、永久保存版。編訳者あとがきより―――この詩集に、一点ずつ、編まれている作品は、つくられた時代を超えて、わたしたちに語りかけてくるものばかりです。傷ついた心を癒してくれるもの。絶望している魂を鼓舞し、生きる希望をあたえてくれるもの。人間へのかぎりなく深い愛にみちているもの。真理をストレートにつたえてくれるもの。自然を愛し、地球を愛し、宇宙を愛し、すべての生命を高らかに賛美しているもの。神に向かって敬虔な祈りをささげているもの。人生への深い洞察にみちているもの。恋愛の歓びと悲しみをうたいあげているもの。ここには、「もっと強く生きなければ!」と、わたしたちに、力強いメッセージを届けてくれる素晴らしい詩がならべられていて、とりあえずは、「希望の詩」「恋愛の詩」「宇宙の詩」と、三章に分かれていますが、どのページから鑑賞してもよく、そのときの気が向くままに、ページをめくっていただければと願っています。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
176
私たちが鬱々としているとき、世界の詩人が語りかけてくれる。苦しみを笑い飛ばせ、哀しみを笑い飛ばせと。君は他の星へ行ってしまった。ここからは見えないところへ。この雨は握りしめられた花束とともに草原を流れていく。人間が大地や自然を忘れてしまうと孤立するが、永遠を求めれば孤独を得る。各々に募る思いをしたため、叶わぬ夢を諦める理由をこの世に探し続ける。忘れたい。忘れたくない。忘れてほしい。忘れないでほしい。星あかりの森を歩きながら、美しい物語の永遠を願っている。希望、恋愛、宇宙の3章。全篇深く考えさせられる良書。2023/04/09
青蓮
112
読友さんの影響と表紙が素敵だったので手に取りました。普段、詩はあまり読まないので新鮮でした。ニーチェ、ゲーテ、シェイクスピア、ダンテ、ランボーなどの有名所からあまり聞いたことが無い詩人まで50編収録。それぞれの詩に解説も付いてるし、巻末には詩人紹介もあるのでなかなか親切。私が好きなのはハイネの「血を吐く恋」。恋する心の/歓びと悲しみの/さだめを知り/わたしは/ひと知れず/血を吐きつづける(一部抜粋)。恋する苦しさと楽しさを見事に表現していると思う。物語もいいけれどたまに詩を読むのも良いかも。色々読みたい。2017/05/25
柊渚
28
ダンテやゲーテ、シェイクスピア、ニーチェ、リルケ、ボードレール、ランボーといった、世界的な詩人たちが遠い昔に紡いだ言葉に出会える、まさに「詩の美術展」のような詩集。すべての詩に解説が添えられていて、親切丁寧。なかには堀辰雄や宮沢賢治、三島由紀夫といった日本の文豪たちにまつわるエピソードもあったり…。大変読みやすかったです。お気に入りはハイネの『血を吐く恋』とフランシス・ジャムの『星をもとめる祈り』。マツオヒロミさんの表紙が圧倒的美〜〜🥺!!2022/05/25
さら
27
やっぱり詩のような短い言葉で何かを訴えかけるものは、受け手の準備があって心に響くものかもしれません。2018/03/16
冬見
14
隅から隅まで大切に作られているなあと感じる作品。詩、装丁共にたいへん美しく、手元に置いておきたい一冊。ぜひ原文でも読みたい。2017/04/21