岩波科学ライブラリー<br> 被曝評価と科学的方法

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岩波科学ライブラリー
被曝評価と科学的方法

  • 著者名:牧野淳一郎
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 岩波書店(2017/04発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000296366

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内容説明

原発事故後,行政や研究機関からデータそのものは発表されたとしても,その解釈が被害を過小に見せる方向にゆがんできた.公式発表を鵜呑みにするのではなく,自ら計算し確認する科学的方法を読者に示し,被曝被害評価をめぐる公式発表のゆがみを暴きだす.好評を得た『原発事故と科学的方法』の著者による第2弾.

目次

目  次
   まえがき

 第 1 章 過小評価の論理──鼻の被曝について

 第 2 章 チェルノブイリでの甲状腺がん──公式発表の前提と私たちに必要な情報とのちがい

 第 3 章 チェルノブイリでの甲状腺がん以外の健康被害──既存のリスク係数よりも大きすぎるからありえない?

 第 4 章 甲状腺がん発生に「地域差はない」のか?──県民健康調査からみえることⅠ

 第 5 章 被曝量推定は信頼できるのか──県民健康調査からみえることⅡ

 第 6 章 これからどうなるかを考える

 第 7 章 まとめ
   注

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

那由田 忠

7
 感想が「専門」バカの人は困る。専門が天文で統計が詳しいが、放射線ではない。鼻血が出る可能性を検討しありえると言う。ICRPのデータを使って、鼻の中で放射性粒子がつかまると、鼻腔の被曝線量の計算から、身体全体としてはわずかな線量でも鼻の粘膜には大きな影響が出ると。しかし、身体への影響は実効線量で見るが、その計算を示さない、2桁低いのに。さらにこの線量はピーク時に可能な値だ。問題となったのは原発見学者の鼻血で、柏市での鼻血の話さえ聞いた。「専門家」が別分野で非難する無理がある。岩波も出版の責任を負うべきだ。2015/06/18

calaf

4
科学的な方法では、分からないというのが結論という事。つまり、分からないだけであって、影響があるともないとも言えないという事。これをないと言い切ろうとしている発表に関して文句を言うのはその通りだとはおもうのだけど、現実問題としてはどちらかに白黒つけないと何も進まないのも確か。そしてその結論を出そうと努力していないというのも現実でしょう。そういう現実下で個人的にはどうすればいいのか...結局分からない...2015/05/09

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