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内容説明
新選組「鬼の副長」土方歳三。多摩に生まれ箱館に散った三十五年の生涯を、彼が組織した新選組の変遷と対応させながら詳細に語る。新選組の平時と戦時の体制の違いなどに踏み込み、通説となっている幼少期の奉公説を覆し、世に知られる山南敬助の切腹、伊東甲子太郎暗殺事件の真実を暴き出す。新視点の史伝「土方歳三」決定版、ここに登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
114
「新選組 幕末の青嵐」と合わせて読むと面白いです。2015/06/04
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
102
これは見事!お薦めして良い。新撰組本は何冊も読んだが、飽きる事なく最後まで面白く読めた評伝である。最新の研究を踏まえた上で「序列」をキーワードに読み解く新撰組の歴史。人間はつくづくプライドと評価の兼ね合いに苦しむと思わされる。土方歳三も小説等のイメージと違い、当初は近藤勇門下では下っ端である。人生は階級闘争である。みんな処遇で揉める。文章も明解で、小さめの文字の300ページが苦にならなかった。ただひとつ疑問視するのは、伊東甲子太郎離脱の謎。協力説なら残党も回顧録で触れると思うのだが?。その他は概ね納得。2017/10/30
優希
94
面白かったです。新選組副長・土方歳三の生涯を追っていますが、新選組における「組織と人事」が主な着眼点になっていました。諸説ある事柄も踏まえていながらも、新たな視点をも取り入れているような感じです。通説とは違った視点で新選組を見ることができたのも、新選組ファンとしては興味深いところでした。推測や仮設も多くあるでしょうが、それが歴史なのだし、そういうことも踏まえながら新選組を考えることができるのも楽しいと思うところです。2016/11/26
こばまり
54
彼が何を考えどう動いてきたかを細かに検証、推察しており非常に読み応えあり。役職名や序列の変遷や意味するところ、語句一つ一つの解説に目の開く思い。伊東甲子太郎離脱についての推理には驚いた。2018/06/20
り こ む ん
28
まさに、土方歳三のみを書いた本。通説と史料を組み合わせ、土方歳三のたどった道を追って行く。推測が目立つけれど、コレはコレで面白いかな。その時代に生きた訳でもないし、歴史の解釈はそれぞれと、ゆーところもあるのだしね。そんなにかけ離れた推測でも、なかったけれど、甲鉄奪取の話は、そーうなのかなぁ?そーかもなぁー?と、悩ましいところ。言われてみれば…な気もしないでもない。2015/04/03