内容説明
桶狭間の戦いから一年。織田信長は京にいた。隣国・美濃の斎藤義龍と盟約を結ぶためである。幕府の実力者・松永弾正の横槍を受けながらも、頑なに自らの足固めに腐心する信長。しかし、「草薙の剣」を携えた熱田神宮の巫女・若菜との出会いが、信長の命運を変えてゆく。天下布武を決断するまでの、『信長公記』に記載のない、空白の11日間を描く意欲作。
感想・レビュー
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しばわんこ
1
若き織田信長が桶狭間の戦いを終え、美濃を攻めあぐねている時代、信長公記に描かれていない織田信長の11日間の物語。 伊吹山の薬草園と垂井にあるヤマトタケルの伝説を、まだ若い頃の織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、斉藤義龍、竹中半兵衛などの武将たちと絡めて描く。ヤマトタケルの伝説と織田信長と結びつけたところが面白い。2020/12/20
チャーリー
0
新たな信長記のような話。ヤマトタケル伝説とかたった数人で伊吹の村へ出かけるなど、現実味に欠けるように感じた。フィクションと言われればそれまでだけど。2023/01/11