東芝消滅

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東芝消滅

  • 著者名:今沢真
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 毎日新聞出版(2017/04発売)
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  • ISBN:9784620324449

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内容説明

年末も押し迫った2016年12月27日の夜6時。東京・浜松町の東芝本社で、綱川智社長の緊急記者会見が開かれた。2015年春に不正会計が発覚して以来、この本社では何度も緊急記者会見が行われてきた。ただ、翌16年5月に急な社長交代会見があって以来、緊急記者会見はなく、7カ月ぶりだった。
 普通のサラリーマンや公務員であれば28日の仕事納めを翌日に控え、年内の仕事の追い込みも終わろうとする時期だ。そうした時に綱川社長が発表したのは、「原子力事業で数千億円の損失が発生する可能性がある」という、衝撃の内容だった……。
 日本経済史上空前の規模の巨額損失を発表することになった東芝。巨額損失の舞台になった子会社の米原子力大手ウェスチングハウスに対する東芝経営陣の内部統制がまったく働いていなかった、とする見方は強い。不適切な会計処理が発覚し、さらなる巨額損失が判明するなど混迷を続けている。解体、そして“消滅”の危機に直面した背景や現状をリポートする。ベストセラー「東芝不正会計 底なしの闇」の第3弾。  
<内容>
・「原発で数千億円損失?」東芝またも債務超過の危機
・「資産査定が大甘?」東芝・原子力事業のアリ地獄
・「275億円の買収で東芝損失数千億円?」の大疑問
・米原発数千億円損失なら今度こそ“東芝解体”か 
・債務超過回避へ巨人東芝 再度の大リストラへ
・米テロ対策と福島原発事故で暗転した東芝原子力事業
・福島事故とシェールガス革命で傾いた東芝米原発事業
・東芝だけじゃない 三菱重に賠償請求66億ドルの衝撃など

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

53
返す返すもLessons Learnedが活かせなかった企業文化が遺体。時系列で追う”不整合”。問われるビジネスの健全性と社会性。天災などの不慮の事故やシェールガス革命などの環境変化は、ビジネス・リスクとして想定内のはず。問題は、「東芝買取請求権」や「固定価格オプション」などの前提条件の検証の精度。判断基準と責任者。Chapter 11・・・、メモリー事業の売却が、真の戦略かどうかが問われる。技術はもとより、人材流出が、今後ボディブローのようにジワジワ母体を蝕む気がする。2017/05/26

mazda

23
ついに半導体売っちゃった…。営業利益の9割を稼いでいたという話がありますが、残った重電だけでカバーできるんでしょうか…。2018/05/16

bakumugi

10
雑誌の特集的にさらっと一気に読了した。面白く読んだが、目新しい内容は特にないかな。類似本、記事を読んでいるが、日本企業的体質の闇(病み?)に暗澹とするばかり。失敗したときに負けを認めて撤退する勇気。上司にノーと言える風土。良くも悪くも、日本も日本企業もごまかす体質が染みついているんだよなぁ…。これが今年の読書はじめかー!ひとまず自分の読書傾向をごまかさずに記録していこう笑。今年も良い本に出会えますように。2018/01/15

Honey

9
最近、日本企業の切り売りが話題になることが多くて、ちょっと心配だったりするのですが、ニュースはその時々の報道だけなので、時系列で経緯が読めてよかったです。 しかし、どうしてそういう流れになったのかは、まだすっきり理解できませんでした。2018/04/23

乱読家 護る会支持!

3
福島第1原発事故から一気に経営が悪化した東芝。本書を読んでも真相はよくわからない。 誰も間違っているとは言わない風土、「原発は順調」神話、など間違いを正さない、志を持たない幹部など、、、2017/07/23

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