内容説明
“女城主・井伊直虎”に育てられた闘将のドラマチックな生涯を描く書下ろし歴史小説。
15歳のとき、徳川家康に軍師としての才能を見出され、のちに家康の重鎮として活躍する井伊直政。
武田軍の勇猛さの証でもある赤備え(紅色の武具)を引き継いだ井伊直政の軍勢はまさに天下無双。迫力の合戦シーン、戦国の世を生き抜く機知と勇気、母子のドラマなそ、山場満載の戦国エンターテインメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
318
菅田将暉効果で人気上昇中?それとは関係なく、普段履いているジーパンが井伊直政モデルというものらしいので読んでみた。徳川四天王の中でも、最年少&最多の石高、しかも外様出身。もちろん優秀なのだろう。それにしても良く描きすぎというか、家康が家臣に物を尋ねるたびに、結局最後は「さすが万千代」で締め括られるのは苦笑。また、直政は負の側面も色濃く持ち、男色と家臣殺しまくりにあまり触れずに主役級で扱うと、なんか奥歯にものの挟まった描写になる。家康の寵愛ぶりが、描かないことで逆に際立ってしまっているような(^_^;)2018/09/22
Book Lover Mr.Garakuta
6
図書館本:速読。大変参考になりました。面白かったです。2019/02/10
浅見ヨシヒロ
4
『井伊家はどんな鉾でも弾く徳川家の楯となり、いかな硬い楯でも貫く徳川の鉾になる。これができぬ者は我が子孫ではない』 直政が最後に遺した遺訓は大変素晴らしいものであるが、明治維新において井伊家が倒幕側に転じたのは皮肉という他ない。その点、同じ内容の遺訓を持っていた会津藩は立派である。 全体的に、作中には脱字が多く見受けられた。井伊直政の生涯を描く内容だっただけに残念でならない。 校閲担当者に歴史の知識が無かったのだろうか。 中でも羽柴秀長の名前を"長秀"と書いていたのは、プロとしてどうかと思う。2023/01/02
にゃほまん
3
う~ん。小説ですが直政の個性がいまいち描ききれていない感じでちょっと残念でした・・・。2020/07/18
hinata
3
初読みの作家さん。作風が私的には合わないなと感じた。井伊直政のことは、関ヶ原での抜け駆けくらいしか知らないけれど、幕末まで井伊家を存続させる祖となった人だったんだ。2017/07/04