内容説明
数学の歴史をつくった大数学者30人の生涯。しかし、そこは森先生、エライ人ばかり登場する「数学主義史観」の本は大きらい、「ボロボロ史観」で迎え撃つ。彼らはみな、悲劇的で喜劇的なのである。数学者を序列化して30番までを選ぼうなどという趣味はないので、その選択はかなり恣意的である。各篇はまったく独立で、関心は数学者たちの“数学”にではなく“人間”のほうにある。数式は出てこないから、ご安心。昨今の理科ばなれ、学力低下を嘆くあなたには、きっとキツイ一服に。そんな異色の数学者列伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
youmaysay
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夢があっていいです。 森先生の切り口も独特で◎ あとがきで昨今の理科離れに一言物申されているのも非常に共感できました。2012/07/23
ぶひん
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ノイマンの天才度合いは異常だと思う。
aip
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最初の方特に読みにくかったけど、それは多分私があまりに世界史を知らないからかも。後半は慣れたのか、近代だからかだんだん楽しめた。2007/06/15
ekko
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ハミルトン、五歳のときにホメーロス暗誦。英語の他にラテン語とギリシャ語とヘブライ語、八歳のときにはフランス語、イタリア語を話したんだ・・・すごい。
B. S. Junkie
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学問なども、いずれ生きるための方便かひまつぶしだ、という当たり前のことを、正直に伝えるべきであるという良心的書物。「伝聞などはことごとくインチキくさい」と言うのはまさに其のとおりだが、人間は論理的に正しい数学の証明などより、インチキ話のほうが面白いのだから仕方がない。つまりこの本も「面白い」のだ。2023/02/17