内容説明
「病人でなく母に戻りたい」「妻のそばにいたい」「わが家で最期を迎えたい」。終末期患者の願いを叶えるため、たった一人で在宅医療に取り組んでいる女性医師がいた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ@no book, no life.
82
家にあったので読了。コミックエッセイでサラッと読了。しかし実にいろいろな事を考えさせられた一冊。先生も家族もそして本人も簡単に出来ることではないだろう。そんな月並みな言葉達しか思い浮かばない。病院で死ぬ事が事故や急死以外は殆どの世の中。治らぬ病いに倒れた場合に自分自身、そして家族や親のことをどう判断するだろう?本人が帰りたいと言った時。帰らせて上げたいと思った時。分からないというのが本当。本人に悔い残らぬようと考えたとしても…。そして、そんな自宅看取り医療に全力を傾ける杉本先生。先生ご自身が倒れないよう!2020/11/08
あん
58
余命を告げられた患者の「家で暮らしたい」という願いを叶える為に奮闘する訪問医の実話。学生時代自宅で祖母を亡くし、その数年後病院で父を亡くしました。肉親を亡くした直後は精一杯看病したという思いより、喪失感のほうが大きかった。もしも父を自宅で看取っていたら、別れを笑顔で見届けることが出来たのかな?と今は思うけど、当時は長く生きて奇跡を起こして欲しかった。終末期医療、在宅医療の難しさを考えると、自宅での看取りと病院での看取りのどちらが最良かはわからないけど、どちらも選択可能になるよう医療の充実を願うばかりです。2017/06/23
読特
43
幸せに逝く。先は長くなくても、支えてくれる家族がいて、日常を過ごし、その日を迎える。初診2時間、2回目以降も1時間。1日回って5軒が限度。病院の経営としては苦しくても、「最期は住み慣れた家で」の患者の願いを叶えてくれる医師。…死に場所をどこに選ぶか。送る側の都合だけでなく、送られる側の希望も尊重したい。病院、ホスピス、介護施設。急な病変にも慌てず、騒がず、穏やかにとなれば、必ずしも、自宅がよいとも限らない。けれども選択肢にあって欲しい。周りが望む場所で、自分が満足できればそれがよい。2025/09/11
りんご
43
コミックエッセイ、サラッとな。べそべそ。おうちで最期を、ってのはなかなかハードだと思うのですが、病院にいる患者さんは大抵「帰りたい」ないし「早よお迎え来てほしい(おそらのお迎えの方)」って言います。理想と現実、どうしたってお別れはさみしくツラい。お仕事がんばろう(先週のミスが昨日分かって反省)2023/06/06
たまきら
36
義父を自宅で看取った最期の10日間を思い出しました。たまたま今日日本尊厳死協会に入会している友人とお茶していたのでタイムリー。彼女から聞いた「救急車を呼んではいけない」が載っていました。…意外とみんな知らないことかもしれない…。覚悟を持って、しんどい時は助けを乞い、笑って。これからもっと必要とされる看取りのかたちだと思いました。2023/01/18
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