内容説明
「お金(の流れ)」を通して見ると、世界史がこんなに「人間臭く」なる!
元人気予備校講師でベストセラー作家の著者が教える、
教養としてはもちろん、利殖やビジネスのヒントにもつながる有益な世界史。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ――。」
19世紀後半、ドイツを統一した鉄血宰相ビスマルクは、そんな至言を残した。
では、教養としての歴史がブームないま、本当に学んでおくべき歴史とは何だろうか?
この本では、政治や戦争、文化で語られがちな歴史を、視点を変えて、
個人の蓄財から商売、貿易、金融、商社や国家の財務まで含めた
「お金の流れ」から読み解き、歴史の本質をつかむもの。
本書を読むことで、国家や王室、政権などの栄枯盛衰のパターン、
国家や王室よりも本当は世界を動かしていた存在、
戦争の勝敗を本当に裏側で左右していたこと、
お金をめぐる執着や欲望が時として世界史を揺るがす大きな事件を引き起こしたこと、
現在の資本主義社会のシステム(金融システム)のはじまりなどが理解でき、
古代から産業革命前の人類がいかに財や富を追い求めてきたかを知ることで、
歴史を本当に動かしていたのが「お金の流れ」であることが頷けるはずである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
15
BWにて。何となくタイトルで読んでみたが、うーん。世界史と商品作物の話かなあ。フランス革命のところでおわるのも中途半端。その先が読んでみたかったのに。2023/04/06
ふね
11
#24 ★★★ 久しぶりに世界史をおさらいできて面白かった。四大文明からフランス革命後のヨーロッパまでを経済史の観点から解説。久々に歴史を勉強したいと思えた一冊だった。2018/04/14
シャル
11
人類の歴史の中で、お金、すなわち経済活動がどのような影響を及ぼしてきたのかを大雑把に読み解いていく一冊。特に重要視されているのが貨幣のあり方で、そのための銀が集まれば都市や国家は栄え、疎かにすれば衰退の時は近い。また、キリスト教やイスラム教、中国など、それぞれの文化の対立が交流ともなり、道が作られることでそれぞれの物流がまた別の都市の発展を促すというのも語られる。さらに、多額の金銭が動くようになってからの銀行業の発達などについても触れられている。流れを見る一冊。2017/05/24
nagata
6
火と農業とお金が人間社会をそれ以前と大きく変えたのではないだろうか。そしてお金は今なお変化し続けている。銀行ができて、株が始まり、マネーゲームが広がっていったが、お金の仕組みそのものに罪はないはず。もう少し深堀して社会の流れをたどってみるのがいいのだろう。時系列の物語でありながら、短編集のような編集が秀逸な著作。2025/02/05
とこ
6
お金はまだ未熟なものであるという感想。お金の主人は誰なのだろう。政治的価値、依存先、便利なエネルギー、繋がりの代償、数多の歴史の中で似たような経緯と失敗を繰り返している。世界が一つになるときにお金は存在するのだろうか。2019/02/13
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