内容説明
無精子症という病気のため子どもを授かることができなかった。それでも、必死で治療を行い、二人も赤ちゃんを授かった夫婦がいる。度重なる切開手術、授かった生命の流産。それでも、赤ちゃんを諦めることだけは、どうしてもできなかった―――。二人はどうやって、子どもを授かることができたのか。不妊治療という壮絶な経験をユーモアたっぷりに描いた、ないて笑える珠玉のノンフィクションエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOKIZAN
20
ご主人が無精子症のご夫妻の、病症発覚後から怯まぬ情熱と医療の進歩で、二児の親となるまでを綴った、”感動エッセイ”。なんですけど、加療する患部が患部なものですから、読んでいる間じゅう下半身の寒気はおさまらないし、紅顔の切開手術の件に至っては○タマが縮み上がりっぱなしでした(笑)。読むには一段の平静さを心することが必要です。それにしてもこういう内容本は男の筆に限ります。性別的にどうしようもない頼り無さ、すること無さが雰囲気を和らげます。女性が綴ると、男はひたすら「恐れ入りました」と頭を垂れてることとなる。2017/03/05