ハヤカワ文庫JA<br> 王の眠る丘

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ハヤカワ文庫JA
王の眠る丘

  • 著者名:牧野修【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 早川書房(2017/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150306304

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内容説明

少年戌児が住む流民の町“灰かぶり市”は一夜にして壊滅した。強大な権力を持つ黄武神皇が支配する帝国“霊ノ国(ひのくに)”の軍隊が町を襲ったのだ。復讐を誓う戌児たちだが、神秘の力に守られている神皇を倒す手段はたったひとつ。馬奴と呼ばれる獣を操って超長距離を走り抜く大陸横断レース「大耐久馬奴走」を完走しないと、神皇のいる天府に入ることができないのだ。少年の成長と戦いを瑞々しい筆致で描いた異世界ロマネスク。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

豆乳くま

19
日本的と中華的を合わせたような世界観の異世界ファンタジー。少年戌児が住む流民の町が、黄武神皇の軍隊により一夜にして壊滅し、復讐を誓う。それには馬奴という獣のレース『大耐久馬奴走』に完走し天府に行き神皇と対決するしかない。少年の成長物語だがかなり今まで読んだ異世界ファンタジーの中でも殺戮シーンは野生的と言うか原始的と言うかかなりハード。しかし登場人物はそれぞれ魅了的で、最後の結末は予想外だった。しかし戌児はどんな未来を作るのか。でも仲間がいるから大丈夫なそんな余韻を残しつつ。2016/06/10

どらがあんこ

12
疾走感あふれる和製ファンタジー。ただ東洋的ではあるが世界史のイメージに繋がるものがある。主人公の戌児と旅を続けてきた我々はその終わりで選択肢を突きつけられる。個々人にひやりとするものがあるのではないだろうか。ただそこから目を背けてはいけない。そうなったときこそ欺瞞への逃避になってしまうのではないかなと思った。2018/11/03

5
図書館本。全体的に疾走感のあるレースのお話。歴史っぽくもあり、SFっぽくもあり面白いバランス。復讐のため、仲間と共にレース上位を目指す主人公の戌児。道中に命を狙われたりしながらも、己の額にある赤い痣の謎と、その背負わされている運命を知っていく。安心して読めるファンタジーと油断していたら、最後にまさかの展開。あの後どうなったのか気になるなぁ。馬奴は乗ってみたいけど、大きい虫は勘弁だなぁ。2015/04/21

tobermory8823

1
おもしろかったー! と素直に言えるお話。でも最後の捻りがいかにも牧野流。いつか、戌児には、この因縁を逃れて幸せになってほしい。鉄輪さんかっこよす。でも最後まで馬奴がどんないきものなのかのイメージが浮かばなかった……。2011/09/28

フタ

1
王道!面白かった~。また別の「王の眠る丘」も読みたいな2011/06/16

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