ここがロドスだ、ここで跳べ!

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ここがロドスだ、ここで跳べ!

  • 著者名:山川健一【著】
  • 価格 ¥305(本体¥278)
  • 幻冬舎(2017/04発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344991651

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内容説明

1970年代、全国に革命の嵐が吹き荒れていた。6月23日の安保に反対するデモの日、大学生の滝口直樹は明治公園の入り口で、ML派全共闘の隊列に参加するかどうか迷っていた。行くべきか戻るべきか――。 それから40年後の東京で、カリスマ経営者として時代の寵児になった直樹が「鳥男」に出会うことによって経験する、ある奇跡。 誰もが思う「もし、あの時、こちらの道を選んでいたら?」。 そこに、まったく別の人生が広がっていたとしたら? どちらの人生が価値があるのか・・・運命に振り回されながらやがて直樹は、誰かを心から愛しながら日常をせいいっぱい生きるごく普通の人々こそが英雄なんだ、と気づく。思い切り笑って泣ける。心ふるえる感動の物語。
地方紙10紙に連載された長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nak34

16
やられた。始めは、ガサツ。何が言いたいのって、苛々。最後は、ジーンって、涙。何が幸福ですか。答は、外でなく、内にある。「四畳半」のように何を選択しても、結果はあまり変わらない。自分に正直に。挿絵も、作者の価値観を強要されているようで、超嫌悪感。でも、そうは問屋も卸すまいと格闘するも、結果、作者とコミュニケーションを取ったみたい。面倒臭いけど、最後までどうぞ。お勧め。2010/10/02

ぶうたん

4
昔、角川文庫から本が出てたなくらいのイメージで読む前は少し不安だったが、これが拾い物で10年前に買った自分を褒めたい。読後の感触はジャック・フィニイに近いと思う。基本的にパラレルワールド物なのだが、IFの世界なのでタイムトラベル物に近くなっているからだろう。ただ別の世界への入口がよく分からない鳥男の力なのでまずいと思ったのか、ラストで唐突に量子力学を持ち出すが、あまり効果はなかったかもしれない。著者は自分より約一回り上だが、刊行から10年で丁度執筆時の年齢に近くなったせいか、妙に心に染みる1冊だった。2020/12/15

himanaka

2
「もしもあのとき違う選択をしていたら、人生はどう変わっていただろう」大好きなテーマで思わず手に取った。タイトルも魅力的。ただ、あのときが「交番襲撃」っていうのはどうかと。鳥男の活躍がもう少し見たかった。2010/10/10

yaguma

2
同世代のお話で共感できる部分が多くて楽しめました~☆2010/10/07

ぶーにゃん@積ん読本解消中

2
新聞連載小説として飛ばし読みしていたのでキチンと全部読みたいと思って読みました。全共闘世代の熱い思想とその時代のロックへの傾倒がページからあふれていました。人生の中で跳ぶときに跳べなかった悔いをパラレルワールドではたして現実の世界に反映させて生きていくあらすじは読んでいてハートをグッと捕まれた感じです。2010/09/07

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