内容説明
ロック世代の小説家の旗手・山川健一が独自の視点から幕末・明治維新の歴史を提示したしエッセイ集。
新選組の面々は、先祖代々のうのうと家禄を食んできた身分としての武士階級ではなく、自らの意志をもって立った日本で最初の思想集団だった。上からの押し付けではない自らの規律を作って、隊の全体を律した。薩長の志士達に十分に拮抗し得る思想を、戦いの日々の中で育んでいったはずだ。
短い時間のなかで刻々と変わっていった新選組の思想とは何だったのだろうか? 近藤勇や土方歳三、沖田総司や山南敬助、藤堂平助や伊東甲子太郎を犬死にさせないために、ぼくら一人ひとりがそれを考え抜かなければならないのだと思う。それを、本書で探ってみたい。(『新選組、敗れざる武士達』前書きより抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KA-NA
2
こんなにも抱きしめたくなるような本に久しぶりに出逢った。 新撰組の最初から丁寧に書いてあり、小説で創られた物語が壊れてゆくとき、新たな新撰組を見ている気がしてページをめくる手が止まらなかった。 今この本が絶版になっていて、全国の書店では手に入らないことが悔しい。どうして素敵な本は消えていくのだろう。 2004年出版なのに、最後の章の今姿が何も変わらない。 過去が栄光だと思うことしか出来ない現実が少し嫌になる。 それでも生きようと頑張らねばならない。 彼らを今でも思い続けているのなら、彼らは必ず生き続ける。2020/07/31
きいろいさかな
1
大河ドラマの新選組!が好きでした。だから、個人的にはドラマを回想しつつの読書となり、一冊で2度楽しめました。作者が土方歳三推し?な考察を述べていらっしゃるので、土方歳三ファンにもオススメです!2022/07/06
トントン
1
大河ドラマの「新選組!」を思い出しました。2018/09/25
るいるい
1
新撰組の格好良さがひしひしと伝わってくる。 この時代に生きた人たちの思いが、生々しく感じられる作品。 筆者の想像の部分も、かなり共感できた。 これはまた、じっくりと時間をかけて読みたい。2014/03/30
ツバメ
0
社会、自由研究の資料2011/09/01
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