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内容説明
落伍者のフリした、人間関係の天才。
男女の疑問は、太宰に聞け!
生身の女に全身でぶつかり、太宰治は三十九歳で死んだ。
太宰治の、文学上の共犯者となった「五人の女たち」
最初の心中相手で、一人絶命した「田部あつみ」
最初の妻で不貞をはたらき離縁された「小山初代」
『ヴィヨンの妻』の“椿屋のさっちゃん”のモデルで、二番目の妻「津島美知子」
『斜陽』のために自分の日記を提供した「太田静子」
玉川上水で太宰との心中を遂げた「山崎富栄」
二十一歳の太宰治が心中を試みた時、相手の女・田部あつみは、死の直前で他の
男の名前を叫んだ。それに気づいた彼は、二人を固く結んでいた手首の紐を断ち切って、一人生き残る。太宰治の小説はすべて、女の嘘から始まったのであり、
常に生身の女を描いたものだった──。太宰治の作品と人生、そして、そこに介在し小説モデルにもなった五人の女たちを紹介しながら、男女の機微をも読み解く
画期的な一冊!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
15
魅力的なタイトルに惹かれて読んでみたが、正直とっても痛い内容。太宰ファンは痛い人多いから自分も気をつけよう…と反面教師になった。作者が読者の兄貴気取りというか文章に気持ち悪い軽さがあり何故研究者でもないこの人にこんな大それたテーマで上から目線の新書を一冊任せたのか謎だ。著者はロック畑の人らしいが、自分の無頼自慢とかされても寒いだけ。太宰を被害者扱いしているがそれならばもう少し抑制された文体で語られるべきだったと思う。あらゆる面で配慮が足りない。久しぶりに「金返せ!」と叫んだ本。2015/04/21
てん06
12
ずーっと前にibooksで無料だったので取得していて、気が向いたので読んでみた。・・・無料でよかった。巻末の参考文献をそのまま読むほうがよいかと。2020/11/24
kaya
5
作者がどんな人かは知らないけれど、なんだか内田裕也みたいだなぁと思ってしまいました。笑 解釈が難しい作品をわかりやすくするために、太宰に関わりのあった女性をタイプ別に分けて語っています。つまりはレッテル貼りの作業をしている訳で、「したり顔で女性を語るな!」と言われちゃうのも仕方ないのかな。でもわたしはおもしろいなぁと思いました。世間に、常識に、揺さぶりをかかけたい。そのために太宰は自分自身が捨て石となって飛び込み、漣を起こしたかったのかなと思いました。子供より親が大事、と思いたい。はて家庭の幸福とは?2015/09/11
緋由
4
気になったので。1日半で読んでしまいました。すごく面白かったです。太宰治のことを支えた女性たちの話や、入水自殺の話をもとに作った小説などなど…。まだ読んだことのない作品もたくさんあるので、これを機にどんどん読みたいと思います。確かに夏目漱石もより川端康成より、太宰治が好きです。女を全力で追っているからなのですね。納得。2014/09/04
りさ
3
太宰がとにかく好きな人と雑談をしているような話し言葉の多い作品でした。 これから太宰作品を読む時に新たな視点を持つことができる気がします。ただ、話が逸れやすくて一気に読まないと分かりづらいかもしれません。 『秋風記』の愛し方の引用が非常に興味深かったので、読んでみたいです!2021/05/22
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