内容説明
「こいつら金の卵だぜ」会社を起こしたばかりの若い男二人は、新人ロック・バンドに一攫千金の野望を託す。出会った女をモノにし、ギラつく欲望にまかせたギャンブルのような狂乱の日々。ミュージック・ビジネスの世界で、優しさゆえに深い欲望の世界へ溺れていく男と、そんな彼らを愛してしまう女の赤裸々な姿を描いた傑作官能小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
世界
3
スーツはアルマーニ。社用車はフェラーリ。 そんなバブリーな世界に二人の『ジゴロ』。 女を弄び、他人に弄ばれる波乱万丈な二人の男の話。 二人は確実に不貞だが、どこか純粋で、筋は通っていて、憎めない男たち。 作者もロックンローラーで、実際作者の作品には珍しく登場人物に実際のモデルがいる、とのこと。それを考えてみるのも面白いかもしれない。2019/04/11
ももんが
1
親本は92年刊行。うわ、バブリーだと、思わずのけぞっちゃうような時代性。語り口。まあ、いま読んでもそれなりに読ませるし、いま売れてるような作品が15年後にどう読まれるかと、想像する手がかりにもなったりするからおもしろい。2008/12/04
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- マーガレット 2019年21号