コーナーの向こう側へ

著者名：山川健一【著】

幻冬舎（2017/04発売）

• ISBN：9784061840737

内容説明

オートバイは、スペックのなかになど存在しない。オートバイは、陽光と風のなかに、あるいは、たたきつける雨のなかだけに存在するのだ。ライダーたちは、光を受け、風に頬を愛撫され、激しい雨に打たれながら、いつもコーナーの向こう側を見つめている。スピリチュアルな、長編オートバイ小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nobody]

小説について1つ、作家態度について2つ。小説について①章書き出し、行空きすら、全て「えっ、何が起こってんの？」という筆致。アクセントならまだしも全部となると奇の衒いの印象しか残らない。そして意味ありげで曖昧な会話運び。「そういうもんなんだよ。仕方がないことじゃないか」「わかるだろう？」。確かに、意味の伝達と無縁の煙に巻かれるようなことを言われても、人は雰囲気にほだされ思ってくれる気持を感受して言われたことを嚙みしめる（悩み事を相談する人が相手に求めるのは悩みの解決ではなく親身になって聞いてくれることだ）。

2025/02/16

[たーくん]

スピチュアルな長編オートバイ小説

2008/05/06

[washa46]

映画ワイルド・スピードのスピンオフドラマ二輪版を東京で作り上げたような作品でした…

2022/09/15