内容説明
いじめが原因で不登校になったなぎさは、車にひかれかけた猫を助けたことから飼主の新太と出会う。お礼に1つ願いを叶えてくれるという彼に「ここから連れ出して」と言う。その日から海辺の古民家で彼と猫との不思議な同居生活が始まった。新太の太陽みたいな温かさに触れて生きる希望を取り戻していくなぎさ。しかし、新太からある悲しい真実を告げられ、切ない別れが迫っているこ
とを知る――。優しい言葉がじんわりと心に沁みて、涙が止まらない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
32
いじめが原因で不登校になった女子高生。家を飛び出した彼女は車にひかれかけた猫を助けたことから飼い主の青年と出会う。お礼がしたいと言う彼に「ここから連れ出して」と言う少女。なぎさと新太の７日間の物語。学校という狭い世界しか生きる場所を知らない少女に寄り添う青年に少しずつ心を開く少女。『生きてさえいらばいい…生きる目的はいずれ見つかる』お祖父さんの言葉が心に染みる🍀2020/06/14
chi.
11
いじめが原因で不登校になったなぎさ。ある日家を飛び出し、轢かれそうになった猫を助けたことで飼い主の新太と出会う。海辺の古民家で二人と猫一匹の生活が始まるが、一週間の期限が設けられた。なぎさが自分と向き合っていく中、新太から悲しい真実を告げられる。なぎさは生きる力を取り戻し、新太もなぎさを助けることで救われて良かったと思う。「生きる理由なんてこれから見つけていけばいい」2019/08/06
yamakujira
10
いじめられて不登校になった美人の女子高生が、ひとり暮らしのイケメン大学生に拾われて、１週間を共に暮らして生きる意味を見つける。この設定は男女ともに妄想を満たすマーケティングなのだろうか。車に轢かれても生きることに執着しないで死んだなぎさを憐れんだ神様が、１週間でなぎさに生きる幸せを感じさせて、でも生きたいと思った時には手遅れ、新太に姿を変えていた神様が悔いるなぎさを成仏させる、だから死にたいなんて思っちゃダメだよ、なんて展開を想像したけれど、さすがに違った。う～ん、こっちだったのかぁ。 （★★★☆☆）2017/05/12
じゅんぺい
8
結末は自分には切なくて少し辛かったなぁと感じたけど、それと同時に温かさも感じさせてくれるような作品でした。2017/05/20
Nori
5
いじめが原因で不登校になった女子高生が車にひかれそうになった猫を助けたことをきっかけに飼い主の大学生と出会い、その大学生の家で一週間を過ごすことになった物語。しかし、その大学生には秘密があり…。色々なことを乗り越えて前に進んでいく姿を応援したくなる物語でした。2023/03/20
