内容説明
父の暴力による支配、母の過干渉…家族という呪縛、それはまるで檻のよう。――そんな窮屈な世界で息を潜めながら生きる高2の蓮。ある日、蓮のもとに現れた、転入生・観月もまた、壮絶な過去によって人生を狂わされていた。直感的に引き寄せられるふたり。だが、観月の過去をえぐる悪い噂が流れ始めると、周りの人間関係が加速度的に崩れ、ついにふたりは逃避行へ動き出す。その果てに自由への道はあるのか…。想定外のラストに、感極まって涙する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
土瀝青
18
登場人物のキャラ設定やエピソードは、比較的ステレオタイプだなと思いながら、ずるずる引きずられるように読んで、いろいろなことが頭のなかでグルグルはしたんだけど、カバーのカワイイ子は誰?と思っていたら、最後の方で、ああ!なるほどとやっとこさ理解した。途中で、ちょっと泣いた。2017/02/05
KUWAGATA
9
この作者は、臨場感の表現が非常にうまいと思う。まるで自分もそこにいるかのような気分になり、場面場面ごとにハラハラさせられる。ただし他の方の感想にもありましたが、叙述トリックは今回、話の本筋とは全然関係なかったし、あえてこういう手法を使う意味を見いだせなかった。まあ途中まで、なぜか一人称が出てこないなあ、こういう文体なのかなあなどと思いながら見事に騙されましたがね笑 世界を変えることができなくても、自分が変わることでその中を生きていける。そこのところがとてもうまく描けていていた。幸福を予感させる終わり方も○2017/06/29
こうふくろう
7
父親の暴力と、蓮の口の悪さで、読んでる間、心がザワザワしてた。父親、酷すぎる。 途中まで、完全に騙されてたね。 男の子だと思うよ。 親として、子どもの話は、きちんと聴いてあげなきゃなと思った。 蓮と観月が、自分達の足で立ち上がり、未来へと踏み出していく話。この2人なら大丈夫。2人の再会が予測できるようなラストで、良かった。 2017/08/27
BUNBUN
6
家庭内の問題。それに悩む少女と、家族のせいで悩む少年の話かな。正直、自分にはまったく実感のわかない問題の話で、上手く感想を語れる気がしないし、何が正しいのかは、よくわからない。 ただ蓮と観月が、逃飛行を経て成長し、前を向けるようになったのは嬉しかったかな。2人が出会えたことはいいことだったと思う。 性別はあえてわかりにくく描いてたのかな?その意味をあまり読み取ることはできなかった。2017/02/09
かける
5
父からの暴力と母からの支配に苦しむ蓮と殺人者の父を持つ観月。現状から逃れるため、逃避行に出る。閉塞感のある場所から逃げ出す気持ちはわかる。最後のトリックはなくてもよかったかな。 2023/02/18
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