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内容説明
宴席とはグルメ談義をする場にあらず。歌舞伎を一人で見に行くほどの野暮はなし。銭金を貯め込む算段よりも、まずは散じる喜びを知れ。花柳界、伝統芸能に通じ、本当の遊びをする紳士たちを見てきた著者が、客のもてなし方、芸への向き合い方、洋服の決まり事などを指南。いつまでも「子ども顔」の現代の大人たちに、今では誰も語ることがなくなった「大人のお作法」を教えます。
目次
第一章 それでもお茶屋に上がりますか
第二章 食通を気取るその前に
第三章 そんなに「伝統文化」が大切ならば
第四章 「大人の男」と見られたいなら
第五章 執着を離れなさい
第六章 どんなに知識を増やしたところで
第七章 あなたの「居どころ」はどこですか
第八章 困りはするが悩まない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
24
インターナショナル新書、新刊第1弾ラインナップより。架空対談の形式で作法マナー大人の常識を語る。宴を催すならば、各人の席の配置が一番の肝である、子供には伝統行事を重んじる事、グルメ自慢は大人がする事ではない、等などの実用面のみならず、後半には精神面での心得が強調されます。「執着を離れなさい」「どんなに知識を増やしたところで」「困りはするが悩まない」靴、鞄傘など目立たぬものが無事で、服に関しては「自分を消す」こと。何よりも大事なのは身銭を切ることなどが語りかけられます。2017/01/19
浅葱@
19
軽妙洒脱な語り口の中に作法やら品格やら付き合い、嗜みと心得、分別やら。その何やかやに一つ一つに「大人の」が付いている。大人がつくと普通は重くなるはずのことが、書き手の巧みさでさらりと爽やかに伝わってくる。大人だから頑張るのではなく、その道のプロに教えを乞い、間違ったら謝ってやり直す。と、まぁそれが出来たら大人と言われて、つい、身を乗り出すと、そんなに前屈みになったら今につんのめって転びますよとたしなめられそう。なぞと軽口をきいてしまいそうな妙なノリのある語り口。大人のお作法はとても気に入りました。2020/01/20
baboocon
14
著者の語る口調が独特だなと。芸者遊びや歌舞伎、服装などについてのお作法、というか一般的に思われているマナーとはひと味違ったアンチテーゼというか。「そんなに『伝統文化』が大切ならば」身銭を切るべきという意見については、出版文化に置き換えてもいけるよなあと感じた。2017/05/11
チョビ
5
大人というのは時代によって変わるものなのだろう。そういう意味では、この人の理想と思う大人は絶滅危惧種かもしれない。結構キツイ言い回しも多く、読んでて「情けなかー。」連発。でも、どこにいたって自分は自分でしかない。誰も褒めてくれるわけではないことしか書いていないから、守っても自分を愛おしく思うくらいのしかないわけで。誰かのタニマチになりたくなる一冊。なるよ、うん! 2017/04/26
しびぞう
5
あまりに老成されているので結構なお歳だと思っていたらまだ50代だったとは。この老成っぷりが羨ましいからと今から頑張っても付け焼刃にしかならないのが悔しいが、著者の空気感をおすそ分けしてもらうべく著書を読み漁るのは今からでもできるのが救いだ。こういう大人が絶滅危惧種というのは由々しき状態だ。ああ、こういう人と恋をしたかった。こうなったら生涯かけて夫を育てるしかない。2017/04/06
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