文春e-book<br> 別府倫太郎

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文春e-book
別府倫太郎

  • 著者名:別府倫太郎
  • 価格 ¥1,119(本体¥1,018)
  • 文藝春秋(2017/03発売)
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  • ISBN:9784163905860

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内容説明

別府君は「子どもが書いてる」んではなくて、作家だけどまだ子ども--吉本ばなな

新潟県在住の別府倫太郎君は十四歳。五歳のときに円形脱毛症により全身の毛が抜けてしまった。さらに七歳で小児ネフローゼを発症。ステロイド治療のためムーンフェイスとなる。小学校2年生とき、学校に行かないことを選択した。

その後、インターネット新聞『別府新聞』を開設。別府新聞社の社長として、地域の話題の取材にでかけたり、自分のことや周囲のことをエッセイとして発表するようになった。次第にそのみずみずしい文章の魅力が評判を呼び、知られるようになった。

本書は『別府新聞』で発表した文章と、『別府新聞』を休止して以後に発行する個人雑誌『文藝雪月花』などに掲載したエッセイ、日記、小説、詩のほか、別府君の文章が大好きだという吉本ばなな氏との対談も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夕暮

9
14歳の少年の、正直な気持ちが綴られています。病気になってしまった誰にもぶつけられない悔しさ、それにともなう心ない言葉の数々、学校にいかないことの決意、家族への愛と敬意。別府さんが書くということに出会えてほんとうによかった。生きることについて考えさせてくれる哲学書。2017/06/27

まみか(再登録)

6
小学校三年生の頃から、学校には一日たりとも行かなかった、2002生まれの新潟在住の男の子、別府くんの生きてきた道。また、あなたの本と沢山、出会えますように。夏バテで思うように動けない、今だからこそ、すごく励みになりました。有難う。2017/08/15

Yuko

3
最初の文章「そこに居る光」は10歳のもの。小学生でこんな風に考え書き表すことができるのかと本当に驚いた。12歳時のいじめついての考察「いじめはある」も、普通の大人をはるかに超えている。多少読みにくい記述もあったが、書くこと、考えることをやめないという彼の心の底からの吐露に揺さぶられた。「ぼくの体が行けなくなった。気持ちが行かなくなった。考えが行かせなかった。そして、ぼくは呼吸ができるようになった。ぼくにとって考えることは呼吸である。ぼくは考え続けていきたい。それは生きることだからだ」(p72) 2017/04/28

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