内容説明
渋カジは、1967~1977年生まれのおよそ10年の世代が経験した大きな流行で、戦後のアメカジの流行のなかで最も規模の大きいものだった。主な担い手は1971~74年生まれの団塊ジュニア世代(世代人口は800万人超)。男女共通の流行としてまるで“学外の制服”のように、世代全体で楽しんだのである。本書は、日本のファッション史の貴重な記録であり、この世代の青春時代の“回顧録”でもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
33
読んでるうちに高校時代にタイムスリップしました。地方在住でしたが、ポパイやホットドックプレスに出てくる東京の若者達のファッションに憧れてたなぁー。本著はバブル期に全盛だった渋カジの変遷を分析した本。アメカジ、キレカジ、ハードアメカジ、チーム‥‥いまでは死語なフレーズと、綿谷寛のイラストが妙になつかしい。著者はファッションジャーナリストで、渋カジの中心だった団塊ジュニア世代。就職氷河期など社会に出てから苦労している世代ですが、高校時代は黄金期だった。最近の中年向けオシャレ本はここがターゲットなのかな。2018/02/09
kenitirokikuti
7
著か図書館にて。著者は1972年埼玉県生まれ。高校のときときにバブル期で、大学入試が倍率的に受験地獄(浪人生も多かった)、そして大学卒業したら就職氷河期だったそうな。逆に高卒は就職に困らなかった、という証言に虚を突かれたが、たしかにそうだなぁ。2021/04/29
anken99
3
想像以上の完成度の高さで、心底味わい尽くすことができた。著者は1972年生まれで自分と同い年。まさに「渋カジ」の時代を高校生として存分に過ごした世代である。本書の構成は、渋カジの歴史と検証・解説、当時の渋カジ有名人たちへのインタビュー、あのころの渋カジショップマップと解説という3本仕立て。渋カジ黎明期から晩期にかけての歴史を、アイテムと人種、世相などと組み合わせて振り返るくだりは、読む進めるだけで当時の熱気が蘇って熱くなる。団塊ジュニアはつらい世代?いや、だからこそ熱い時代を過ごしてくることができたのだ。2021/01/10
kate
2
同世代なので面白く読んだ。でも、当時東京にいて渋カジを作り上げた私立高校生たちと、地方在住者とのあいだにタイムラグがあったことは、この本で初めて知りました。2017/04/08
takao
1
ふむ2019/10/03
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