内容説明
殺人現場に遺されていた、パンダの特大ぬいぐるみ入りの段ボール箱。被害者とは別人の名前で伝票も用意されており、集荷直前に何者かに襲われたらしい。音無美紀警部が、なぜぬいぐるみの購入店で直接配送を頼まなかったのか、をヒントに捜査を進めると、被害者の意外な人間関係と真相が明らかになる――。ますます冴える推理と美貌で周囲や事件関係者を驚かせる音無警部と、その部下たちの活躍を描く全5編。だが、少しずつぬいぐるみへの偏愛ぶりが周囲にも知られ始めて……。新たに強烈キャラクターも加わりパワーアップした、ユーモア本格推理〈ぬいぐるみ警部〉シリーズ第2弾。/解説=松尾由美
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あも
55
シリーズものだが、ぬいぐるみ警部の存在感なさ過ぎで、部下の面々と前作で登場した女子高生の美月が目立つ1冊。とはいえ話はどれも高水準。現在進行形に限らず、過去の解決済みの事件に隠れた真相やらを、トークで暴く。基本、もしかしてこうだったのでは…と推測するところで話が終わるので、犯人の逮捕や弁明シーンみたいなのは一切ない。が、その終わり方が良い意味で読後感の悪さを残すのがナイス。それにしても西澤作品は異常とは言わないまでも性的に変わった趣味の御仁がまことに多い。音無警部は大人しくぬいぐるみを愛でていてください。2017/06/02
優希
50
音無警部のぬいぐるみ偏愛ぶりが徐々に知られるようになってきて大丈夫だろうかと思いました。しかも肝心の警部よりもぬいぐるみの方が目立っている感じです。いいのでしょうか。2020/08/22
hnzwd
49
あとがきにもあるよう階藤美月のキャラクターが濃く、主役であるはずのぬいぐるみ警部が霞む。事件はいつも通りのフェティシズムに溢れた西澤さん。スピンオフは非常に読みたい。2017/03/21
こゆ
21
シリーズ2作目。1作目より好き。モデルのような美麗な顔を持ち、推理力もピカイチなのにぬいぐるみ愛が止まらないエリートの音無警部、その音無警部に密かに恋焦がれている女刑事、ベテラン刑事然としているのにミステリマニアな江角刑事、仲間を俯瞰している冷静な桂島刑事。個性的な面々なのにチームワークが良く雰囲気が良いこのメンバーが大好き。軽妙なやりとりなのに事件の真相は重いのも西澤さんらしくて好き。ベストは安楽椅子探偵の「あの日、嵐でなければ」。欲を言えば、女子高生の美月が鼻に付き始めたので出番が控えめだと有難い…。2023/10/03
マッちゃま
21
西澤氏らしい展開のキャラミステリ短編集シリーズ第2弾。とはいえ順番は細かい部分は気にしない方なら、どちらから読んでも大丈夫な作りかと。ぬいぐるみをこよなく愛するが、その事をひた隠す超絶美貌のエリート警部、その警部にぞっこんだが、やはりそのことをひた隠す仕事一筋な美貌の女刑事、そんなメンバーを傍から支えるのも一癖ありそうな面子ばかり。そして彼らが携わる事件も、ぬいぐるみがヒントや起点だったり歪んで捩れて倒錯した事件ばかり。もう推理するよりも呆れるしかない結末(苦笑)まあ〜それもらしいっちゃらしいんですよね。2020/09/17
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