内容説明
AIは囲碁をどう変えたのか?
「今話題のAI、そして人間とは何かを考えさせてくれる1冊です」(井山裕太)
トッププロでありながら、コンピュータ囲碁にも精通している王銘エン九段。自身も囲碁ソフト開発チームに加わるなど、その探究心は棋界随一。その王九段が囲碁界を激変させているAIについて独自の視点で分析します。
・歴史的な五番勝負<AlphaGo対イ・セドル九段>
・日本発のソフトの力を示した<DeepZenGo対趙治勲名誉名人>
・AIの驚異的な進化速度を見せつけた<Master対世界のトップ棋士>
上記の対局を中心に振り返り、AlphaGoやDeepZenGoの特徴、今後の可能性を探ります。
後半では、コンピュータ囲碁の歴史を振り返りつつ、今後のプロの存在意義、AIと人間の関係性について迫っていきます。
今、囲碁界で何が起こっているのか?この1冊でわかる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
52
前半は、イ・セドル×アルファ碁(アルファの4勝1敗)、趙治勲×ディープゼン(趙の2勝1敗)、世界トップ棋士×マスター(マスターの5勝)を解説し、後半でコンピュータ囲碁の歴史と展望について語る。私はコンピュータが苦手で囲碁は低段者だけれど本書は解りやすかった。AIの打ち方は人間と明らかに異なり、その特徴の一つは模様を使っての破壊力にある。実はAIの現れる前からこれに近い打ち方として王銘琬さんのゾーンプレスがあった。私は昔からこの発想が大好きなので、いよいよ銘琬さんとAIの出会う時代が来たとワクワクしている。2018/02/15
kokada_jnet
17
囲碁AIについて、もっとも楽しみにしていた著者による本が出た。元々、独自の囲碁理論と、AIについての見識をもっていた棋士であるため、AIの手についての見解も独特で面白いい。メイエン先生の理論をもとに、強いAIを作るというPJもやっていたそうだが、未完に終わりそうだ。2017/03/31
しんたろう
16
突然現れた囲碁AIに韓国のトッププロが敗れた。昨年春の alpha Go ショックから1年が経過した。その後の進化版 master は中国、韓国のトッププロ達に60連勝(web上で)したという。しかし囲碁界の人々はこの怪物の出現を面白がり楽しんでいる様子だ。(将棋界のプロには悲壮感さえある)各国の囲碁棋士は これまで信じられてきた定石に疑問を持ち、AIの打ち筋を模倣する流れさえある。囲碁 将棋ファンとしては人間がAIに抜き去られる瞬間に立ち会えた幸運を感じる。2017/03/17
訪問者
7
岩波新書の『棋士とAI』とほぼ同じ内容だが、アルファ碁対イ・セドル戦の棋譜等こちらの方が詳細な解説。カメラが絵画に与えた影響を分析し、「囲碁も今度の衝撃で、なにかから開放され、もっと大きなものを手に入れるようになるでしょう。」と予測している。2024/07/06
訪問者
3
アルファ碁、Master等の棋譜を基にAIにより囲碁の世界がどう変わったか、これから人間とAIはどう共存していくかについての示唆に溢れた良書。2020/11/30
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